【日本車離れの衝撃】イギリスで中国車が爆売れ! 2025年に「10台に1台』」が中国ブランドの衝撃。トヨタ等のシェアを奪う「安くてオシャレ」な黒船の正体

まさかイギリスにて、日本の自動車メーカーが中国に負けてしまうとは…

かつては珍品扱いされ、もしくは完全に見捨てられていた中国車ブランドですが、イギリス(英国)市場では中国ブランドの地位が徐々に変化しています。

2025年末までに、アジア市場からの輸入車は、イギリスにおける新車販売全体の約10%を占めると予想されていて、かつて西側諸国の消費者が中国車を無視していた時代は、今や現実離れしつつあるように思えます。

っというのも、現在のイギリス市場では、日本車ブランドの地位が崩落し(今のイギリス市場は日本車離れが進んでいる)、その代わりとして中国ブランドの地位が上に立つという驚異的な逆転現象が起きているんですね。

一体なぜこのような事態となっているのでしょうか?


今やイギリスでは、10台に1台の割合で中国車ブランドが売れている

海外メディア・ガーディアン誌の報道によると、欧州のEVアナリストであるマティアス・シュミット氏は、「2025年の最終的な販売数は、2026年1月初旬時点では不明ではあるものの、おそらく中国メーカーは、英国にて20万台以上の新車を販売することになるだろう」と予測。

これはつまり、イギリス人が「10台に1台」の割合で中国車を購入している計算になるわけですが、特にそのなかでも、イギリスにて売り上げを伸ばしているのが「MG」「BYD」「奇瑞汽車 (Chery Automobile)」の3社で、日本車の需要は著しく低下しているとのこと。

ちなみに、先ほど挙げた上位中国ブランド3社の基本情報は以下の通り。

●MGブランド・・・イギリス発祥のスポーツカーブランドで、「モーリス・ガレージ (Morris Garages)」の略。現在は中国の上海汽車(SAIC)グループ傘下にあり、伝統のスポーツカーイメージと現代の電動化(EV/PHEV)を融合させたモデルたちを多く販売している

●BYDブランド・・・中国発のグローバル企業で、バッテリーメーカーとして創業し、現在は電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)などの新エネルギー車(NEV)を販売。、「ブレードバッテリー」や「e-Platform 3.0」といった独自の先進技術を強みとし、世界中でNEVを販売している

●奇瑞汽車( Chery)ブランド・・・中国を代表する大手中国自動車メーカーの一つで、第一汽車などと並ぶ「中国ビッグ5」の一角を占めている。、独自ブランド(Tiggo, Arrizoなど)で乗用車やSUV、新エネルギー車(NEV)を製造・販売している

MGブランドは、元がイギリスブランドということもあって馴染みがあり人気も高い

ちなみにMGは、BYDやCherryに圧倒的な差をつけてトップを走り続けていますが、元々はイギリスブランドという馴染みもあり、そこから中国企業の上海汽車(SAIC)グループ傘下となっても、イギリス市場では高い注目を集めていました。

そんなMHは、2025年に「7万台以上」の新車をイギリスにて販売しているとのこと。

BYDもイギリスにて売れており、世界市場で見ても成長が止まらない

続いてBYDも大きく前進し、イギリスでの販売台数を2024年の9,000台未満から40,000台以上に増やしました。

なおBYDは、2026年1月1日にロイター通信が報道した内容によると、2025年の世界販売台数が7.73%増の460万台となり、下方修正した目標を達成したものの、過去5年で最も低い伸びに留まっているとのこと。

ただ、電気自動車(BEV)販売においては27.9%増の226万台を記録しており、欧州での好調を追い風に、初めてテスラを上回った可能性があるとも報じられています。

奇瑞汽車の派生ブランドもイギリスにて販売台数を伸ばしている

他の中国ブランドも、この1年間で大幅な売上増を記録しており、ジェイクー(Jaecoo/奇瑞汽車・Chery Automobileの高級車ブランド)は20,000台以上を販売。

そして、オモダ (Omoda/奇瑞汽車・Chery Automobileの若者向けグローバルブランド)もほぼ20,000台以上の販売台数を記録しました。

ジェイクー (Jaecoo)ブランド・・・中国・奇瑞汽車(Chery)が、主に海外市場向けに展開する高級SUVブランド。ランドローバー・レンジローバーイヴォークなどと競合するようなプレミアムな位置づけで、スマートなデザインと先進技術を特徴とし、英国を中心に欧州市場で展開を進めている

オモダ (Omoda)ブランド・・・中国・奇瑞汽車(Chery)が展開する、ファッション性と先進技術(特にハイブリッド/EV)を重視したグローバル新興ブランド。2023年頃に設立され、欧州やブラジル市場を中心に展開を拡大しており、Omoda 5などのモデルで、デザイン性の高いクロスオーバーSUVやPHEV/EVを提供している

なお、Cheryやポールスター(Polestar)、リープモーター(Leapmotor)も、規模はやや縮小したものの、イギリスの消費者から引き続き支持を得ていることから、徐々にイギリス市場に中国ブランドが浸透していることが確認できます。

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