「ラ・フェラーリ・アペルタ」の予想平均相場が発表。フェラーリも転売阻止を計画か

2020-05-26

「ラ・フェラーリ」のオープンモデルであり、世界限定209台のみ製造される「ラ・フェラーリ・アペルタ」の予想平均相場が発表に。
その平均相場額が、驚異の約8.2億円となり、新車価格(約3.8億円)の2倍以上に跳ね上がっているとのことで、既にこの個体を所有するオーナーには、新車価格以上のリターンが約束されていることになります。

この驚異的な金額は、イタリア中部地震のチャリティーオークションに出品され、約8.4億円の落札価格がつけられた500台目の「ラ・フェラーリ」に近い金額となります(「ラ・フェラーリ」は世界限定499台)。


ただ、近年ではフェラーリにかかわらず、ランボルギーニ「ヴェネーノ」やポルシェ「918スパイダー」「911R」といった限定モデルの転売が大きく目立ち、スーパーカーを販売するメーカにとっては非常に悩ましい問題になっています。

以前の記事でもお伝えした通り、最近では異常な転売が目立つポルシェ「911R」や今後注目されるであろう新型「911GT3」のミッションモデルの転売を避けるため、ポルシェをはじめとするフェラーリ等の各高級車ディーラが転売阻止計画を進行中。

例えば、「911R」を購入したオーナーが、購入後「どの期間所有したか」「どれだけの距離を走行したか」「売却価格はいくらだったか」を調査し、このオーナーは転売目的で購入したことが明らかとなった場合は、次回の限定モデルの購入優先リストから除外するなどの方法をとっていく可能性があるとのこと。

もちろん、これはポルシェにとどまらず、フェラーリやランボルギーニも同様で、メーカは、”投機目的”で購入するユーザを好まず(もちろん利益も大事だが)最高の走りを楽しん頂くために車を販売することが本来の目的。

希少な車だからこそ大事にしたいという想いもあるユーザの考えの一方で、走りを楽しんでほしいというメーカとの感覚のズレはあるかもしれないですが、個人的にはやはり車は乗ってナンボだと思いますし、転売によるリスクを生むよりかは、走りを楽しんだり、車好き同士で集まる時間を大切した方が”利益”以上に得られるものがあって良いのではないかと考えたりします。

Reference:ZERO 2 TURBO