トヨタの新型「カムリ」を見てきた。外観、質感、商品力は間違いなくハイレベルに

2020-05-26

本日7月15日(土)~17日(月)まで開催中のネッツワールドin産業会館に訪問し、トヨタの新型セダン「カムリ」をチェックしてきました。

今回のフルモデルチェンジにより、外観のデザインはもちろんこと、質感、先進性、居住性等、全てにおいて飛躍的に向上し、トヨタのセダンに対する本気力が見える個体でもありました。

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福井県産業会館の入口を通過すると、目の前に新型「カムリ」が大きく展示されていますね。

今回の主役だけあって、非常に多くのお客さんが来場しており、「カムリ」への関心が非常に高いことがわかります。
特にこの個体に関心を持っている方は、比較的年齢層が高めの方で、ミドルサイズセダンという立ち位置から考えると、日産「ティアナ」、ホンダ「アコード」、マツダ「アテンザ・セダン」といったモデルが競合になってくるのではないかと思いますね。

ちなみに、本会場では「X」「G」「G”レザーパッケージ”」といった全てのグレードが展示されているため、購入を検討する上では非常に参考になりますね。
今回大きく注目したのは、中間グレード「G」で、ボディカラーは”エモーショナルレッド”というスポーティさとプレミアム感を両立した濁りのない色鮮やかなレッドで、全7種類のカラーの中で最高値のオプションカラーとなります。

新型「カムリ」のカラーバリエーションは以下のようになっています。

【有償オプション】
・プラチナホワイトパールマイカ・・・32,400円
・エモーショナルレッド・・・54,000円

【無償オプション】
・シルバーメタリック
・アティチュードブラックマイカ
・スティールブロンドメタリック
・グラファイトメタリック
・ダークブルーマイカメタリック

まずはやはり大きく目に付くのは、進化したフロントデザイン。
前モデルの「カムリ」よりも更なる精巧なデザインとなり、トヨタの共通意匠となる「キューンルック」を採用。

フロントロアグリルは、立体的でありながらもメタリックな印象を与えることで、高級感を演出。ただし、このエクステリアデザインは「G」「G”レザーパッケージ”」のみ採用されている金属調塗装デザインとなっており、ベースグレードの「X」はブラックメタリック塗装となっています。ブラックとのメリハリを求めるのであれば、「X」はかなり一押しかもしれません。

続いてはフロントヘッドライト。
トヨタ「CH-R」にも採用されているBi-Beam LEDヘッドライトとLEDクリアランスランプ、そしてLEDデイライトが装備されていますね。

ライトはこんな感じで点灯。
内側の三連のクリアランスランプは中々に良いデザインであり、ウィンカーもアンダーライン上に点滅(流れるウィンカーではありません)というのも高級感がありますね。

リヤデザインも質感含め、デザインが大きく向上していますね。
リヤ中央に表記される”CAMRY”というロゴはもちろんのこと、LEDリヤコンビネーションランプも、トヨタ「ハリヤー」のような”C”形状を描くシャープなデザイン。

幾重にも重ねたリヤラインには立体感があり、奥行き感と上質感を追求することで発光部分が後ろ姿を個性的に演出。
トヨタらしい均一な光へのこだわりが垣間見えますね。

サイドもチェックしていくと、Aピラーの角度が少し寝かし気味になっており、車高の高さを抑えています。
これはトヨタの新設計となるTNGAプラットフォームによるもので、重量バランスや車両の安定性を向上するために重心を低くしているとのこと。
ちなみに、前モデルとの車体サイズを比較すると

前型「カムリ」:全長4850mm × 全幅1,825mm × 全高1,470mm、ホイールベース:2,775mm
新型「カムリ」:全長4,885mm × 全幅1,840mm × 全高1,445mm、ホイールベース:2,825mm

となっており、新型「カムリ」の方が車高を抑えたスポーティ且つダイナミックなボディに変化していることが確認できますね。
車体の軽量化はもちろんこと、ボディ剛性を高めるためにレーザースクリューウェルディング(LSW)という溶接技術や構造用接着材を使用。
更には床下まで計算された空力フォルムやサイドミラー上部に設けられたボルテックスジェネレーター等が風切り音の低減し車内での快適性を向上。

ホイールは上の通りで、左側が「G」グレードの215/55R17 7.5Jアルミホイール、右側が「G”レザーパッケージ”」グレードの235/45R18 8Jアルミホイールとなっています。

リヤマフラは全グレード共通の左側1本出しマフラとなっています。

続いてはインテリアをチェック。
「X」「G」グレードは基本的にシートマテリアルはファブリック。内装色もファブリックのみブラックとなりますね。
実際にシートに座ってみると、体との密着感はもちろんのこと、しっかりとフィットしています。シートは少し固めのように感じますが、この辺りは慣れてくれるレベルかと思います。

ステアリングも非常にシンプルで、再度に配置されているスイッチ類も必要最小限に抑えられているように思えます。

センターコンソールを見ていくと、タイガーアイ調のオーナメントパネルが何とも渋くて美しいですね。
これは、宝石である”タイガーアイ”をイメージした美しいアクセントとなっており、3層で構成されたパネル加飾で、奥行きや見る角度による輝きによって、室内を優美に演出しています。

後席はかなり広々としていますね。
身長182cmの私でも、ゆったりとした姿勢で寛ぐことができます。

ちなみにこちらは「G”レザーパッケージ”」のインテリアとなります。
レザーの質感も相当に高く、シートは若干固め。
最近のトヨタ多くみられるヘッドレスト下の異色のストレートラインも加えられていますね。

センターコンソールは、やはりタイガーアイ調となっていますが、「G”レザーパッケージ”」ではフロントシートのみにシートヒータが標準装備となりますね。

パワートレインは、全グレード共通で排気量2.5L 直列4気筒エンジン+電気モータの新設計ハイブリッドシステムとなっており、最高出力178ps、最大トルク221Nmを発揮し、燃費は「X」グレードが33.5km/h、「G」「G”レザーパッケージ”」が28.4km/hとなっています。もちろん、ガソリンはレギュラー仕様というのもありがたいですね。

なお、グレード別の価格は以下の通りとなっています。

「X」・・・3,294,000円(税込)、[北海道地区]3,315,600円
「G」・・・3,499,200円(税込)、[北海道地区]3,520,800円
「G”レザーパッケージ”」・・・4,195,800円(税込)、[北海道地区]4,217,400円

新型「カムリ」の試乗記は以下の関連記事にて確認ができます。

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