スーパーカー大ピンチ。中国の新環境法規制により納期が2か月も遅延に

2020-05-26

中国市場において、新たな環境法規制が導入されたことにより、スーパーカーメーカに相当な悪影響を与えているとのこと。

最近で言えば、マクラーレンはハイパフォーマンスモデルとなる少量生産型の「720S」やエントリーモデルのスパイダー版「570Sスパイダー」を発売しましたが、これらの個体が、今回の中国の新環境法規制により再検査を受ける必要があります。


具体的には、これらスーパーカーが走行距離160,000kmを走行しても、排ガス制限に適合しているかを確認するというもので、これまでは、スーパーカーは中国にて年間平均5,000km程しか走行していなかったことから、法律が免除されていたのですが、今回はそういった免除はされず、全ての車両がかならずこの条件をクリアしない限り、中国へのデリバリーはできないとのこと。

そのため、現在マクラーレンは再検査を受けるべく160,000km走行のテストを実施中で、思いもよらない障害により既に納期遅延が発生しているとのこと。
そのため、当初は夏始め頃に納車予定となっていた中国のファーストロット分全てが約2か月程の納期遅延となっています。

「720S」は、中国の新環境法規制に準拠したモデルとなっているため、間違いなく検査パスできるものの、それでもこういった試験を実施するために納期を2か月も遅らせるというのは致命的で、後に迫る新型の「570Sスパイダー」、フェラーリやランボルギーニといった各社スーパーカーメーカにも大きな影響をうけることは間違いなく、中国ユーザからの猛反発を食らいそうな予感がしますね。

Reference:CARSCOOPS