マクラーレンが遂にEVモデルの開発に着手?製造台数は僅か5台のみという情報も

2020-05-26

Autocarの情報によると、マクラーレンのアルティメットシリーズ「P1」を所有するオーナーへの先行情報として、現在同社は、オールエレクトリック(EV)モデルの開発に着手しているとのこと。
その他の情報によると、このEVモデルは限定5台のみの製造を予定しているとのことで、EVモデルプロジェクトにおいて重要なフィードバックが期待されるオーナーにのみ提供される模様。

なお、マクラーレンのレーシンググループとなるアプライド・テクノロジーズは1レースで完走できるようなフォーミュラEマシン専用バッテリーを開発中で、この専用バッテリが今後のEVモデルに適用される可能性もありそうです。


ただ、このEVモデルは、同社がスポーツ/スーパーシリーズをハイブリッド化した後に登場する個体になると思われ、早くとも登場するのは2023年以降になると推測。

その一方で、最高出力1,000ps以上を発揮するEVスーパーカーのリマック「コンセプト・ワン」や、ニュルブルクリンクにてランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」よりも7秒速くゴールした中国の電気自動車メーカNIOの「EP1」等、少しずつEVスーパーカーがフィーチャーされ、今後はEVスーパーモデルが生き残るべき策を考えなければならないわけですが、こういった中でもマクラーレンの持つ技術がどこまで通用するのか非常に見ものである一方、EV化することでのスーパー本来の魅力がどのように変化するのかも今後の気になる動向でもありますね。

Reference:autoevolution

関連記事:マクラーレンのEVモデルは2023年から?2022年には半数のラインナップがハイブリッドモデルに

イギリスのスーパーカーメーカであるマクラーレンが、2023年にアルティメットシリーズ「P1」のEVモデルを新たに検討していると同時に、現在粛々と準備が進んでいる、2022年までにマクラーレンの半分のラインナップをハイブリッドモデル化するというトラック22プロジェクトがスタートしようとしています。

最近では、プログラム開発のエグゼクティブディレクターであるMark Vineels氏が「電気自動車は非常に美しいものであり、将来的には必要な技術となる」とコメントしており、EVモデルの必要性や開発への意気込みを語っています。
しかし、その一方でEVモデルならではの欠点もいくつかあるとのことで、そのことについては徐々に解決していく必要性があるとのこと。

例えばスーパーカーをEVモデルにすると、バッテリー容量を向上させる必要性があり、それ以外にもスーパーカーのパフォーマンスを大いに発揮するためには、大きな電力が必要となるため、バッテリー容量以外にも冷却性についても更なる工夫が必要とのこと。

走りの質に大きくこだわるマクラーレンだからこそ出てくる問題に対し、バッテリー業界としてもマクラーレンから得られる情報というのは非常に大きな財産であることは周知されており、恐らくEVモデルを開発するにあたって、加速・走行性能においては、マクラーレンがEV業界にて1枚も2枚も上手となる可能性も出てきそうですね。