ニュルブルクリンクでの【AWD/EV/プラスα】最速記録は?2017年最新版をまとめてみた

2020-05-26

前回、ニュルブルクリンクでの最速記録の挑戦に挑んだ車両達のランキング(2017年版)の公開に加えて、前輪駆動(FF)/後輪駆動(FR)モデル別にランキング5をご紹介しましたが、今回は新たに四輪駆動(AWD)/電気自動車(EV)モデル別にランキング5をご紹介。
車種によっては、「コレって四輪駆動だったの?」「○○ってEV?はっは~ん?」と感じる部分もあうと思いますので、改めて整理する意味も兼ねて確認していきましょう。


まずは四輪駆動(AWD)モデル最速記録ランキング5を公開。

1位 NIO「EP9」 ー 6分45.90秒
2位 ランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」 ー 6分52.01秒
3位 ポルシェ「918スパイダー」 ー 6分57.00秒
4位 ランボルギーニ「アヴェンタドールSV」 ー 6分59.73秒
5位 日産「GT-R」 ー 7分08.68秒

四輪駆動(AWD)モデルにおいても、市販車両のトータルランキングにおいても安定の1位となる中国メーカ・NIO「EP9」。
以前からフォーミュラEにも参戦していたメーカでもお馴染みですが、実はこのメーカの本拠地としているのは中国・上海とアメリカ・カリフォルニア州のサンノゼ(シリコンバレー)。
おまけにドイツ・ミュンヘンにデザインセンター、イギリス・ロンドンにはフォーミュラEの拠点を構えるわけですが、今回の「EP9」の基本的なパーツの供給、そしてデザインは全て欧州にて任されていたことがわかります(つまりは中国での開発はほとんど行われていない)。
そのため、今回のようなニュルブルクリンクでの最速記録をたたき出すためには、何としてでもF1の技術を借りない限り勝利することはできないと判断し、欧州に頼る他なかったのではないかと考えているわけです。

ちなみに「EP9」のパワートレインは、各車輪に高性能モータを搭載し合計出力1,360psを発揮する100%電気自動車で、最高速度は313km/h、0-200km/hの加速時間は7.1秒ととんでもないスペックを持っています。
なお、最大航続可能距離は427kmで、たった45分にてフル充電可能。
世界限定10台のみの販売を予定しており、価格は約1.6億円となっています。

さて、続いては電気自動車(EV)モデル最速記録ランキング5を公開。

1位 NIO「EP9」 ー 6分45.90秒
2位 トヨタ「TMG EV P001」 ー 7分47.79秒
3位 メルセデスベンツAMG「SLS Electric Drive」 ー 7分56.23秒
4位 アウディ「R8 e-tron」 ー 8分09.09秒
5位 Electric RaceAbout ー 8分42.72秒

1位と2位の差がなんと約1分2秒も。
それだけフォーミュラEに命を懸けるNIOの想いが伝わってくる数字でもありますね。
ちなみに、2位となるトヨタ「TMG EV P001」は、トヨタ・ヨーロッパモータスポーツ部門が開発・製造したEVスポーツレーシングカーで、この記録は6年以上前に更新されたもの。
その当時、最速と謳われたEVスポーツのプジョー「EX1」(EV時代の先駆け)が9分1.34秒だったのですが、その記録を1分以上も縮める結果となり、「TMG EV P001」は究極のEVモデルでした。

最後は、【番外編】ということで、ニュルブルクリンクにて更新された最も速い車両(市販車とレーシングカー含め)ランキング5を公開。

1位 ポルシェ「956」 ー 6分11.13秒
2位 ポルシェ「956」 ー 6分16.85秒
3位 ポルシェ「956」 ー 6分25.91秒
4位 BMW「マーチ・エンジニアリング832」 ー 6分26.19秒
5位 BMW「マーチ・エンジニアリング832」 ー 6分28.03秒

もはや笑うしかないこちらのランキング。
登場してるのはわずか2車種で、その上位3は全てポルシェ「956」ですね。
これはかなり有名なランキングでもあるわけですが、いずれもテスト走行にて複数回ラップタイムを行った結果、圧倒的なスピードと走行性能を以てダントツ1位となりました。

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Reference:AUTOCAR