【悲報】日産の無資格検査がほとんどの工場で継続。案の定、全車両出荷停止に

2020-05-26

以前、日産が製造する車両において、出荷前に行われる最終検査(通称:0回目車検)を、検査資格を取得していない社員(派遣含む)に検査させていたとして、その杜撰な管理体制が大きな問題となっていました。
今回、無資格検査による問題が発覚したにも関わらず、日産車体湘南工場がその後も継続して無資格検査員による車両検査を実施していたこと、更には日産自動車追浜工場や栃木工場、日産自動車九州においても無資格検査員による不正検査が継続していたことが社内調査で判明。
これにより、国内生産拠点6個所全てにおいての車両出荷を全停止することが決定すると共に、以前から実施していた約120万台の再検査リコールも不正している恐れが高まり、前代未聞の「再リコール」が実施されることも十分に考えられます。


今回の出荷停止による大きな損害は計り知れないものがありますが、出荷を再開するには約2週間程度かかるとして、それまでに解決しなければならない問題が山積みになっている模様。

つまりは今回の問題は無資格検査員による不正検査以外にも、完成した審査を厳しく実施するために、法令による検査エリア(通称:テスターライン)を国交省に提出する必要があるわけですが、検査エリアとは全く無関係のエリアにて検査を実施していた(加えて無資格検査員による検査も行われていた)ことが判明し、しかし、提出する書面上には検査エリアにて認定検査員による検査が実施される旨を表記していたことから、書面上と事実上とに大きな乖離(かいり)があったとして、これについても杜撰な管理体制が露呈。
日産側としては、もはや言い逃れのできない立場となってしまい、このままでは存続の危機にまで発展する恐れも。

ただ、認定検査員による信頼検査を実施するリコール対応については、厳格に行っていくとして、日産CEOの西川廣人氏も「安心してお乗り頂ける」とコメント。
ただ、その言葉に大きな信頼性があるかどうかは大きな疑問が生じることは間違いなく、日産が築き上げてきたものが一瞬で崩落していることに変わりないのは事実。今後、どのような対策を実施していくのか見届けていきたいところですが、この状況で来週より開催予定の東京モーターショー2017に出展することはユーザーにとってどのような影響を与えるのかも考慮する必要性がありそうですね。

Reference:Response