シンガー&ウィリアムズが空冷モデルのポルシェ「911」をチューン。最高出力500馬力、車体重量は1,000kg未満

2020-05-26

ポルシェの空冷モデルとなる「911」をウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング(WAE)が過激カスタム。
このカスタムプロジェクトは、WAEを始めミシュランやブレンボ、BBSモータースポーツといった世界的に有名なスペシャルメーカと協力したSinger&Dynamics and Lightweighting Study(DLS)というチーム名にて誕生しました。
今回カスタムの対象となっている「911」は、4バルブ・4カムシャフトの自然吸気モデルとなる排気量4.0L 水冷6気筒エンジンを搭載し、最高出力は507psを発揮するとのことで、現行のポルシェ「911GT3RS」の排気量4.0L 水平対向6気筒エンジンと同レベルのスペックを持つこととなります。


その他においては、WAEとポルシェモータースポーツに生み出されたNorbert Singerによる計算流体力学ーvia computational fluid dynamics(CFD)ーを参考とした新型アンダーボディと表面空力の強化とリヤディフューザー、リヤテールライト周りのエアアウトレットを搭載することで、空力性能を向上。

その他にも、マグネシウムやチタン、カーボンファイバパーツ等のエキゾチックなマテリアルを使用することで車体重量をとことんまで軽量化した結果、990kgまでの軽量化に成功。この車体重量は「911シリーズ」の中でも最軽量車両になるとのこと。

足回りとしては、DLSパッケージの改良版として軽量化・メンテナンス性向上・形状改善が施されたサスペンションを装着し、18インチBBSマグネシウムホイール、ミシュラン製パイロットスポーツカップ2タイヤ、ブレンボ製カーボンブレーキ、特注によるEXE-TCダンパー、Hewlandのマグネシウム製6速マニュアルトランスミッションを搭載。

インテリアは過激なレッドカラーのフルレザーバケットシートを採用。
ダッシュボードやステアリング、速度メータ周りは非常にレトロな仕上がりとなっていますね。

シートバックはふんだんにカーボンファイバパーツが使用され、最大限の軽量化が施されています。
なお、この個体はイギリスのウィリアムズキャンパスにある専用シンガー施設にて保管され、これまでレーシングドライバであるMarino Franchitti氏とトップギヤプレゼンターのクリス・ハリス氏が試乗経験済みとなっています。

Reference:CARSCOOPS