これは悲惨。シドニーのイベントにて、人気沸騰中のロータリーエンジン搭載車両がまさかの爆発【動画有】

2020-08-05

オーストラリア・シドニーにて、マツダ・ロータリーエンジンを搭載する車両だけが集まるイベント「ロータリーリバイバル6」にて、最も人気の高いロータリーエンジンを搭載するデモカー(マツダ「サバンナ」に見えなくもない個体)が、群衆の前で官能的なロータリーサウンドを奏でるも、悲しくもエンジンが爆発してしまうというとんでもないハプニングが発生。

エンジンが爆発してしまった原因は不明ではあるものの、過度なまでに高回転を維持したことによる、エンジンへの負荷が主な原因とも言われています(下部の損傷が何とも生々しい…)。

ちなみに、オーストラリアでは現在、ロータリーエンジンを搭載する車両が非常に人気が高く、マツダ「RX-7/RX-8」が高値で取引されるほど。

ロータリーエンジンは、燃料吸気系や吸排気系、潤滑系、冷却系、電気系などがレシプロエンジンと同様に別途設けられるも、動弁系が不要となっており、冷却装備を考慮しても軽量且つコンパクトでありながらエンジン搭載位置の自由度が高く、おまけに均等な前後重量配分が可能となる利便性の高い個体となっています。


そのため、出力軸1回転あたりの燃焼回数が約2倍となることから、同じ総排気量でも最高出力が高いというのもロータリーエンジンの大きな長所であり、更には燃焼温度が非常に低いことから、排気ガス中のNOx濃度も低く、排ガス規制に適したエンジンの一つにもなっています。

しかし、その一方で大きなデメリットも存在しており、その中には排気バルブが無いことから排気ポートが急激に開くために排気騒音が大きく温度も高くなり、更には燃焼室が縦長という特徴もあってか完全燃焼しづらく、排気ガス中に未燃焼燃料の炭化水素濃度が高くなることや摩擦損失が大きくなること、そして各シールに掛かる負荷方向や摺動速度が常に変動し、シーリングの確実性や耐久性の確保が困難であることからエンジンに掛かる負担がより一層大きくことも確か。

ですが、それ以上にロータリー本来の魅力の高さがあるわけで、こういったロータリー専門のイベントが開催されるほどに、マツダのエンジンは世界からも愛されるのだと思いますね(個人的には、一日も早くSKYACTIV-R搭載のロータリーモデルを発表してほしいところ)。

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Reference:CARSCOOPS