スーパーカーはオプションが多い程高く売れる?フェラーリ「F12tdf」がそれを証明できるか

2020-05-26

フェラーリの特別限定モデルとなる「F12tdf」がオークションにて登場する模様。
この個体は、フロントにエンジンを搭載する「F12ベルリネッタ」のハイパフォーマンスモデルで、世界限定799台のみ製造された希少車種となります。
「F12tdf」のパワートレインは、排気量6.3L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力780ps、最大トルク705Nmを発揮。0-100km/hの加速時間は2.9秒にて到達し、更にはバーチャルショートホイールベースと呼ばれる後輪操舵システムを採用することで、操作性を向上した一台となります。


そんなハイパフォーマンスモデルでありながら、おまけに世界限定モデルとなる「F12tdf」ですが、オプションの追加によって得られたカーボンファイバパーツの恩恵が相当に大きくなるとして、これは間違いなくフェラーリの価格を上乗せすることのできる最大の方法であるとのこと。
今後、Mecumオークションでは、オプション費用の高い(つまりは、カーボンファイバを多用している)フェラーリが投資する上で賢明であることを示唆しており、今回のようなイエロー系(Giallo Triplo Stato)は、新車販売価格+オプション費用を含めて総額約7,500万円程と非常に高額ではありますが、数年後には約2倍の1.5億円~1.6億円のプレミア価値が付くといわれています。

おまけに今回出品予定の「F12tdf」のオプションの詳細が公開されていますが、新車販売価格が約5,900万円(490,500ドル)に対し、オプション総費用は約1,570万円(131,124ドル)というもの。
初期投資としては確かに相当な金額ともいえますが、「基本的に走行させない」「新車に近い状態を維持する」ことを念頭に置いて管理すれば、数か月後~数年後には間違いなく投資した金額以上が返ってくることは確実で、ある意味夢のある車両ではありますね。

ちなみに、今回のオプションの内訳として、カーボンファイバを使用している部分はエンジンカバーやアンダーフードカバー、センタートンネルの下部とダッシュボード、拡張レザーといったところで、パッと目に付くところにはほとんどカーボンファイバパーツが使用されています。

もちろん、この車両を購入することが”ステータス”や”投資”、”コレクション”、”走りを楽しむ”といった目的は様々ですが、個人的には、自分自身でオーダーした世界に一台だけの車両なわけですから、ある意味愛着の持てる一台だと思いますし、周りからの注目を受ける(これが俺がオーダーした車だ!)と色んな意味で走り楽しむことがクルマを購入する目的だと考えています。

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Reference:motor1.com