トヨタ「GRスープラ・レーシングコンセプト」が遂に公開。公道モデルは2019年にプレビュー予定
昨日より開催のスイス・ジュネーブモーターショー2018にて、トヨタ・GR(Gazoo Racing)のレーシングモデル「スープラ・レーシングコンセプト」が世界初公開されました。
今回発表されたレーシングモデルのスープラに合わせて、トヨタは新たな(5代目)公道仕様モデルの「スープラ」も2019年にプレビュー、そして来月4月にはビデオゲームのグランツーリスモスポーツにて「GRスープラ・レーシングコンセプト」のダウンロード開始も発表しています。
今回、コンセプトモデルとして登場したレーシングモデルの「スープラ」は、ワイドフェンダーや巨大リヤディフューザー、固定式大型リヤウィングを搭載したクレイジーなエアロキットを装着。
ボディーワークは劇的に変化し、前世代「スープラ」の丸みを帯びたスタイリングの面影を残しつつも、これまでに無いアグレッシブなフロントデザインを表現。
フロント・リヤバンパー、フロントスプリッター、リヤディフューザー、サイドスカート及びリヤウィングには、複合材料が採用されていますが、基本的にはカーボンファイバパーツではなくABS樹脂を採用しています。
その理由としては、こうしたレーシングモデルはレースにおいて他車と接触するケースが非常に多いことから、カーボンファイバだと割れてしまい、補修に膨大なコストを要してしまうことから、ちょっとした衝撃でも割れることの無いABS樹脂を使用することで補修&交換費用を抑えているとのことです。
インテリアには、レーシングダッシュボードとドライバのためのシングルバケットシートを装備したナチュラルなトラック仕様となっています。
今回のモデルについて、トヨタ自動車ヨーロッパCEOのヨハン・ヴァン・ジル氏は「このコンセプトは、私たちの最も伝説的なスポーツカーの1つを市場に持ち込む意思を明確に示したシグナルです。軽量でコンパクトであり、そしてとてつもない加速力を持ったスープラは、私達の”スーパーヒーロー”で新しい時代へと導くモデルでもあります」と説明。
トヨタは、まだまだ技術的な詳細については発表していませんが、Gazoo Racingが開発したこのコンセプトは、古典的なフロント・エンジン/リヤ・ドライブコンフィグレーションを採用しており、モデルのファン・ツー・ドライブ・キャラクターの復帰を表現しています。
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Reference:CARSCOOPS