シャシー重量は僅か80kg。謎のベンチャー企業Electra MeccanicaがオープンEVの「トフィーノ(Tofino)」を公開
おそらくベンチャー企業としては初となるアメリカ・カリフォルニアのElectra Meccanicaが、謎のEVモデル「トフィーノ(Tofino)」を公開しました。
この「トフィーノ」と呼ばれる個体は、ICEモデルとなるフォルクスワーゲン「ビートル」をモチーフにしたEVモデルで、過去には三輪式シングルシータの電気自動車「SOLO」を開発する等、非常にクリエイティブな企業でもあります。
今回2車種目となる「トフィーノ」ですが、同国の100%電気自動車メーカとなるテスラ「ロードスターⅡ」とまでは行かないものの、ハイパフォーマンスを発揮するオープンモデルとして登場することが期待されたツーシータースポーツとなります。
ちなみに、この個体に搭載されるプラットフォームはUQMパフォーマンスモーターと二重床式バッテリーパックを組合わせており、スチール製ではなく、航空機複合材として使用されるFRP/アルミニウムで、剛性が向上されるだけでなくシャシー全体の重量は僅か80kgと超軽量となります。
具体的には、フロントとリヤのアルミ製サブフレームと、構造的な剛性を高めるためのアルミカウルブレースが特徴で、更には調節可能なダンパーを備えたダブル”A”アームフロントサスペンションと5リンクリヤサスペンションを持つことで、非常に安定した乗り心地を提供します。
パフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が7秒と中々に速く、最高時速は200km/hにまで到達します。
航続可能距離としては、車体下部に2つのバッテリパックを搭載のため、400km走行可能となっています。
なお、価格帯としては約560万円と意外にも高額で、パフォーマンスを向上させたテスラ「モデル3」とほぼほぼ同じ価格帯となります。
Reference:autoevolution
関連記事:中々にイケてる。EV3輪車「モデル・ソンダーズ」が2019年4月からデリバリースタート(2018/2/1投稿)
アメリカのスタートアップ企業であるソンダーズ(SONDORS)が、昨年開催されたアメリカ・ロサンゼルスオートショー2017にて出展のEV3輪車「モデル・ソンダーズ(MODEL SONDORS)」を正式に販売スタートし、更には2019年4月には直接顧客に向けて出荷する体制が整ったと発表。
ソンダーズは、クラウドファンディンにて資金を集めて、MTBタイプの電気自動車を販売した企業。約6万円にて販売を続けてきたこともあって、安定した人気を得てきた注目の企業でもあります。
そんなソンダーズが今回発表したEV3輪車「モデル・ソンダーズ」は、まるでテスラの新型「ロードスター」や「モデルS」のような風貌を持ち、フロント2輪、リヤ1輪の斬新的な3輪スタイル(室内はフロント2席、リヤ1席の3人乗り)となります。
価格帯としては約112万円と意外にもお手頃で、ゼロ・エミッション・パワートレインとしては0-100km/hの加速時間は6.2秒、最高時速193km/hと国産スポーツカー顔負けのスペックを持ちます。
バッテリ充電に関しては、リチウムイオンバッテリパック110V又は240Vの家庭用コンセントにて充電が可能となっています。
また、今回のEV3輪モデルには、2グレードラインナップされていて、エントリーグレードは航続可能距離が約120km、ミッドレンジが240km、そしてトップレンジが320km走行可能となっています。
「モデル・ソンダーズ」は、今年の1月初めに予約受付を開始しましたが、僅か24時間で5,000件以上の予約を受け付けており、予約金となる11,200円も受取済み。
これだけの低コストでありながら、国産スポーツ顔負けのスペックを持ち、おまけにエコともなれば、今後の新たな自動車業界を大きくにぎわせる一台になるのではないかと思いますね。
なお、来月より開催予定のスイス・ジュネーブモーターショー2018への出展については特に情報は有りませんが、アメリカ以外にも欧州での販売も視野に入れている企業なだけに、もしかすると今後の欧州やアジアでのモーターショーでも出展してくる可能性は十分にありそうです。