マクラーレン「マクラーレン・セナをEV化にして同じ性能を発揮するなら2,000kgになるだろう」

2020-05-26

マクラーレンのアルティメットシリーズ「マクラーレン・セナ」。
スーパーシリーズの「720S」と同じ排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力800ps、最大トルク800Nmを発揮、最大ダウンフォース800kg、更には車体重量1,198kgとノンハイブリッドのハイパワーエンジンを搭載しながらも軽量モデルを実現した究極の一台。
そんな「マクラーレン・セナ」を仮にEV化し、同じ性能を引き出すには最低でも車体重量2,000kgは必要であることを説明しています。


マクラーレンの最強モデル「F1」が登場して以来、最も軽量といえるロードリーガルモデルの「マクラーレン・セナ」が、もしEVモデルへと転身するなれば、マクラーレンの運転経験をDNAに正確に伝えることができるかを理解する必要があるが、そもそも現在のバッテリー技術では、今日のような(内燃機関の)パフォーマンスを発揮することができるとは思えないと説明。

その他には、マクラーレンの持ち味である「軽さ」を活かしながらも、バッテリ技術だけでトルクフルな性能と航続可能距離を伸ばしたバランスのあるスペックをとることができるかについても疑問を持っており、「マクラーレン・セナ」のような軽さに焦点を当てている同社にとっては、重量が増すことはまさしく命とり。
そう考えると、車体が大きくなり必然的に重量が増してしまうSUVモデルは絶対にラインナップ化したくないというのがマクラーレンの考えとなっています。

他社(ここではフェラーリやランボルギーニ)のように、大排気量且つ高性能を発揮のスーパーカーを販売するメーカが、SUVを販売する必要があるのか?と若干否定的。

マクラーレンの中では、100%電気自動車とSUVは議題に挙がっていませんが、既にハイブリッド技術について多額の投資を行っており、2022年までに同社ラインナップの半数を何らかの方法にてハイブリッド化するTrack22計画を実施していく予定となっています。

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Reference:autoevolution