アストンマーティン「ヴァンテージV600」が復活。エンジンはV12、世界限定僅か14台のみ

2020-05-26

アストンマーティンが、Q部門にて生産される特別限定モデル「V12ヴァンテージV600」を復活することがわかりました。
このモデルは、1993年に発表した「ヴァンテージ」をベースに1998年にエンジンの最高出力を600psにまでチューンアップしたことから「ヴァンテージV600」が発表されましたが、そのときのパワートレインは排気量5.3L V型8気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載していました。


今回「V600」の名が復活するのは、更にV型12気筒エンジンへとパワーアップした「V12ヴァンテージ」がベースとなっていて、クーペ7台、ロードスター7台の合計世界限定14台のみがイギリスの工場にて製造されることとなります。

基本的なパワートレインは、「V12ヴァンテージ」をベースとした排気量6.0L V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力600psを発揮。
トランスミッションは7速MTのみを設定。サスペンションには3段式のアダプティブダンパーが装備します。

外観については、再設計されたサイドストラクチャーやボリュームを増したフロントボンネット、特注のフロントグリルをカーボンファイバパーツにて組付け。
全く新しいデザインのリヤディフューザーとユニークセンターロック鍛造ホイールをセットします。

インテリアについては、カーボンファイバとダークアノダイズドアルミニウムを組合わせた軽量シート、新たに導入されたパーフォレーションシステム、ドライバインストルメントシステム、手作りのサドルレザーに仕上げられたセンターアームレスト、ソリッドブラックの機械加工が施されたマニュアルシフターを設定。

今回の限定モデルについて、アストンマーティンの副社長兼最高クリエイティブオフィサーであるMarek Reichman氏は、「これがアストンマーティン・コミッションのQサービスが作りだした答えです。私たちの顧客は、自分自身とアストンマーティンのデザインチームと個人に協力して、正真正銘の特注のスポーツカーを作ることができます。”V600”という名前は、アストンマーティンの財産であり、今回のように再度登場することは誇りに思います」とコメントしています。

なお、「V12ヴァンテージV600」が現在も受注を受け付けており、今秋以降に出荷が開始される見通しとなっています。

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Reference:CARSCOOPS