日本万博にも登場した1970年式フェラーリ「512Mモデューロ・コンセプト」がレストアされて登場【動画有】

2020-11-14

フェラーリが1970年に発表したコンセプトモデル「PF 512Sモデューロ」(当時では「ストラトスHFゼロ」と双璧をなしていたことでも有名)が、自動車愛好家でお馴染みのJames Glickenhaus氏によって完全レストアされ、公道にて走行する動画が公開されています。
※James Glickenhaus氏はアメリカの自動車メーカSCG(Scuderia Cameron GGlickenhaus)社の創設者でもある。

「PF 512Sモデューロ・コンセプト」といえば、車名にも記載の通り、ピニンファリーナがデザインしたモデルで、イタリア語で宇宙船を意味する”モデューロ”から着想(UFO?)を得た独創的なスタイルを持ちます。


今回James Glickenhaus氏が公開している「PF 512Sモデューロ・コンセプト」は、2014年に未公開額にて購入したモデルで、以下の動画にて公開されている個体のカラーはホワイトとなっていますが、1970年3月の発表時には、元々のメインカラーはブラックにレッドのアクセントラインが追加された一台。

しかしながら、同年に日本万国博覧会にて公開されたときには、ホワイトを貴重としたカラーに変更されたことでも有名ですね(その翌年にはメキシコシティにて展示)。

スタイリングベースとなっているのは、カナディアン・アメリカン・チャレンジカップ参戦を目的に製作された「612」がベースとなっていて、「ストラトスHFゼロ」に近い”ルーフがドアとして機能”する前後スライド式のキャノピースタイルを採用。

パワートレインとしては、排気量5.0L V型12気筒自然吸気エンジンをミドシップに搭載し、最高出力550psを発揮。

駆動方式は後輪駆動(MR)で、トランスミッションは5速MT。

車体サイズとしては、全長4,480mm×全幅2,048mm×全高935mmと、あのランボルギーニ「カウンタックLP500」の全高1,029mmよりも低くなります(しかしながら、比較対象となった「ストラトスHFゼロ」の830mmよりは高い)。
※車体重量は全高と同じ935kgを実現

以下の動画では、スライディングコックピット、エンジンカバー、フェンダーのフェアリングが外されていますが、その低さはかなり異常ともいえ、近未来的な乗り物と一目で見えてしまうところも中々にグッド。

走行自体は特に問題なさそうですが、これから更にレストアが行われ、元の姿に戻ると思われます。

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Reference:motor1.com