ポルシェ「964」がチューナの手によって復活。限定僅か10台、車体重量は970kg、その名も”ル・マンクラシッククラブスポーツ”

2020-05-26

ポルシェ「964」がモータスポーツ仕様にて復活

ポルシェを専門に手掛けるチューナのポール・スティーブンス・エンジニアリング(Paul Stephens Engineering)が、かなり珍しいポルシェ「964」をモータスポーツ仕様に復活。
チューナは、その復活したモデルを今年のル・マン・クラシックイベントにて明らかにし、「964ル・マンクラシッククラブスポーツ」と名付けました。

生産台数は僅か10台のみ

同社のクラブスポーツモデルに基づき、ル・マン・クラシッククラブスポーツ911は、ピーター・オート(ル・マン・クラシックレースミーティング主催者)と協力してポール・スティーブンスによって、世界限定僅か10台のみ復活し、2020年のル・マンクラシックレース終了後には、公道にてその走行する姿を確認することできると思います。

車体重量は僅か970kg

この個体には、オリジナルのポルシェ「911(964)」のシャシーを取り入れ、サンルーフや軽量コンポジットバンパー、軽量防音材、デシートルーフアルミボンネット、コンポジットエンジンカバーを設定することで、車体重量は僅か1,075kgを実現。
またオーナーの要望次第では、更なる軽量化を図るために、軽量カーペット、グローブボックス&防音材を完全排除し、フロントガラスを安全ガラスの代わりにレキサンウィンドウに設定することで、車体重量を1,075kg→970kgにまでダイエットすることも可能となります。


なお、いずれのモデルにおいても、GT3プレナムやRS仕様のカムシャフト、軽量バランスのクランクシャフトを標準にて設定。
パワートレインは、排気量3.4L 空冷式水平対向6気筒エンジンを搭載し、最高出力305psを発揮します。
トランスミッションについては、軽量のフライホイールとリミテッドスリップディファレンシャルを搭載したGerag G50の5速ギヤボックスを介して、後輪駆動(RR)に動力を伝達します。


インテリアは非常にノスタルジックで、本革シートとハンドステッチレザーパネル、グリーンフロアマット、アルミペダルを装備します。
なお、この個体の価格帯は約3,750万円と非常に高額で、同社のモデルでいうところの「991.2/911GT2RS」に相当します。

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Reference:Zero2Turbo