フェラーリは1台当たり880万円の利益でトップ。一方で最下位のジャガー・ランドローバーの利益は?

2020-05-26

自動車メーカで収益性が一番高いのは?

先日、自動車メーカが1台辺りに得られる生産数と収益性に関する調査が行われました。
近年、主要なる自動車メーカは収益性の点で効率性を改善する方法を模索しており、日産であれば、北アメリカでの生産量を20%削減するといった改善、フォードは欧州と南米市場にてダイナミック且つ大規模な改善計画を実施するとしています。


収益性ではやはりフェラーリが圧倒的

ドイツのデュイスブルク経済学教授であるフェルディナンド・デュドン・オファー氏が実施した今回の調査において、自動車業界で最も有力なブランドをピックアップ。
例えば、イタリアのスーパーカーメーカであるフェラーリは、1台の車両を販売するごとに約880万円の利益を達成しているといいます。

この数字は、あくまでもフェラーリが販売してきた限定モデル「ラ・フェラーリ・アペルタ」や「J50」(つまりは億超え)等も含めての利益で有って、単純にフェラーリのラインナップモデルである「488GTB」や「GTC4ルッソ」によって得られた利益ではないのでご注意を(約3,000万円の「488GTB」を販売して、約880万円の利益が…ではない)。

ほぼ利益のないメーカも

一方で、最も収益性が低かったメーカはジャガー・ランドローバーで1台当たり僅か10万円。
値引きなんかしてしまったら確実に利益出ない数字ですね、コレ。

なお、欧州モデルの中でもドイツのプレミアムブランドも調査してみたところ、ポルシェは約220万円/台で、メルセデスベンツやBMW、アウディといったドイツ御三家はポルシェの約半分となる120万円/台となっています。

これ以外にも、ラグジュアリーブランドのベントレーは約220万円/台とポルシェとほぼ同じ利益を持ち、電気自動車を販売するテスラは約140万円/台という結果に。
しかしながら、それでもテスラは今年史上最悪の約800億円の赤字を出してしまい、非上場化を検討中。
有力とも言えた「モデル3」の生産が大幅に遅れを取り、それに合わせて投資していたバッテリ技術の開発費用と設備投資との兼ね合いが上手くいかなかったことが、今回の赤字の原因とも言われています。

なお、今回の調査は上半期の販売台数や価格等をもとに調査したもので、オフィシャル的に公表されたものではありません。フェラーリが徐々にライバル視しているランボルギーニやロールスロイスといった企業は、財務業績を一切公表していないため調査の対象には含まれていませんが、こういったスーパーカーメーカやラグジュアリーメーカは、ブランド力もあってこその利益もあると思うで、仮に調査の対象になっていなくとも、ポルシェ並みの利益を得ていることは確実でしょうね。

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Reference:motor1.com