この場合保険はどうなる?神戸のフェラーリ・ディーラ「オートカヴァリーノ」が台風21号の影響で51台全て水害で全損に

2022-06-29

51台ものフェラーリが水害の被害→全損に

Yahoo!ニュースより、兵庫県神戸市の六甲アイランドにある関西2店舗目のフェラーリ正規販売店「オートカヴァリーノ」さんが、この度台風21号による大きな水害の影響により、店内にある51台(他2台は無事?)のフェラーリモデル全てが海水に浸ってしまい全損となったことがわかりました。被害総額にして十数億円にも上るとのこと。
恐らく無事となっている2台はピット内のリフトによって最大限まで上げられていたからだと思いますが、中には30~40センチほどしかリフトアップされていない個体もあり、それらは完全に水没となっています。

今回の大きな台風21号に備えて「オートカヴァリーノ」さんは、事前にブルーシートや土嚢(どのう)にて水害対策に備えていたとのことですが、店舗の目の前がすぐ海ということもあって、今回の台風は最大風速50m以上、おまけに高潮の影響により店内が約1mの高さまで浸水してしまったことから、ショールーム内の展示車や中古車、そしてサービスピットにある車両のほとんどが廃車になってしまったとのこと。


ここで気になるのはやっぱり保険

なお、今回の水害により、点検に出していた車両、修理中の車両、更には納車待ちの車両もあったとのことで、これら全てが廃車になってしまうというのは何とも言えない状況ではありますね。

ちなみに、今回の水害は”洪水(河川の水量が異常に増し,天然や人工の河道から水があふれ出る状態)”ではなく”高潮(台風や発達した低気圧が海岸部を通過する際に生じる海面の高まり)”による影響とのことですが、そもそもこういった自然災害によるトラブル時の保険はどうなるの?というところ。

保険の内容によっては「高潮は保険対象でも、洪水は保険対象外」や「高潮・洪水共に保険対象外」、そして「高潮・洪水共に保険対象」といった内容がありますが、三つ目の保険内容(「高潮・洪水共に保険対象」)についてはスーパーカーでは適応できないといったところも多い模様。

もちろん、今回の高潮被害により、個人が加入している保険にて適応することも可能な会社もあるのですが、問題なのはディーラが掲げている保険で、これについては上の二つ目の保険内容(「高潮も洪水も保険対象外」)となっている可能性もあるため、ディーラが今後どのように対応していくのか非常にきになるところ(経営母体となるGライオングループが責任を負う可能性も高い)ですが、やはりスーパーカーを購入する上で保険選びはかなり細かくチェックしておく必要がありそうです(スーパーカーを取扱う保険会社も非常に少ないのでかなり限られてきますが…今回のような大規模のトラブルは保険会社も相当に焦っていると考えられる)。

対策を取っていても自然の力は侮れない

今回、Yahoo!ニュースが取りあげている記事のメインは、「神戸のフェラーリ・ディーラ」としていますが、実際には大阪・南港のフェラーリ・ディーラも水害の被害を受けていますし、特に関西の海に面する店舗のほとんどがかなり悲惨な目に遭っているので、一概にフェラーリだけが大きな問題を抱えているわけではありません。
確かに十数億円の被害を受けてしまったことは非常に残念なことですが、その翌々日には北海道にて震度6強の地震が発生し、日本全体に度重なる天災が起きているため、まずはこういった自然災害に対して事前の避難準備や”入念な”対策を講じておく必要があるかと思います。

建物名:オートカヴァリーノ
住所:〒658-0031 兵庫県神戸市東灘区向洋町東3丁目6−5
電話番号:078-891-7121

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