車の常識が変わる。ゴードン・マレー氏が開発する最新世代iStream Techが車体重量の半分にまで削減できると約束

2020-05-26

まさに技術的革新ともいえるiStream Tech。車両重量が劇的に変わる?!

昨年10月、マクラーレン「F1」等のロードカーを設計してきた南アフリカの自動車デザイナーであるゴードン・マレー氏(72)が、自身の名前を用いた新たな自動車メーカ「ゴードン・マレー・オートモーティブ(IGMブランド)」を設立。
その後、彼が開発を進める先進的なエアロダイナミクスを搭載する中型クーペのティーザー画像を公開してきましたが、今回は新たに”Superlight”と呼ばれる画期的なiStream製造システムの最新版を発表しました。


性能が向上するだけでなく車体重量は50%も削減

今回新たに発表されたiStream Superlightシステムは、高強度アルミニウムフレームとカーボンファイバ複合パネルを組合わせ、主流の自動車生産に「F1」由来の構造と技術をもたらすことが可能であると、ゴードン・マレー氏が説明。

この新しいプロセスは、標準的なスタンピングメタルボディと比較して、高い安全性と低排出ガス、高いハンドリング技術、耐久性の向上、そして車体重量が最大50%も削減(?!)できるといったメリットの集大成となっています。

スーパースポーツ限定ではなく、汎用性に優れたSuperlight技術

ゴードン・マレー氏は、今回のiStream Superlightについて、コンパクトなシティカーやスポーツカー、SUV、そして商用車といったあらゆるセグメントにも対応できるコアプラットフォームを備えているとして、優れた柔軟性と徹底的なコスト削減、高い設備投資の必要性を避け、異なるモデルのヴァリアントに対するシャシー設計を分離することができる、と説明しています。

加えて同氏は、iStream Superlightの新しい車両製造アプローチは、世界的な自動車産業のパラダイムシフトのイノベーションである。これは何十年にもわたって最も軽量なシャシー技術を提供する画期的なもので、車のパフォーマンスと効率を劇的に向上させるために、ユニークで適応性があり、費用対効果の高い一台を作りだしていく、とも説明しています。

軽量化はシートにも活かされる

なお、今回説明したiStream Superlight製造システムとともに、彼はiStream軽量シートも発表。これは、iStreamシャシーと同じ技術を採用していて、従来のモダンシートと比較して、ガラスやカーボンファイバとパイプフレームのいずかれを使用した軽量複合技術を採用し、重量を最大30%削減可能にするとのこと。
ちなみにこの技術は、主に乗用車用に設計されているものの、航空宇宙や鉄道などの他の輸送部門でも使用できると述べています。

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Reference:CARSCOOPS