和製ハイパーカー・アスパーク「owl(アウル)」は現在20件以上の商談有り。但し、今後は営業専念と資金調達の面でモーターショーには出展しない模様【動画有】

2020-05-26

果たして50台売れるのか「owl(アウル)」?

先日のパリモーターショー2018にて出展された、世界限定50台のみの和製EVハイパーカーことアスパーク「owl(アウル)」ですが、この個体の商談件数が既に40件を超えており、順調に開発テストも進められているとのこと。

アスパークは、栃木県の人材派遣会社でありながらも、独自のノウハウと技術にて、オールエレクトリックハイパーカーの開発を進めています。
スペックとしては、システム出力が1,150ps/最大トルク885Nmを発揮し、ボディのほとんどにはカーボンファイバ素材を採用しているにも関わらず車体重量は約1,500kgとそこそこ重いながらも、0-100km/hの加速時間は僅か1.99秒にて到達するとのこと。


改め予約システムが乱暴すぎるアスパーク

なお、「owl(アウル)」を購入することを保証するための予約金(デポジット且つ頭金)として約1.3億円というとんでもない金額が必要であり、しかもこの予約金は払い戻し不可という条件が下されています。
そのため、上記の通り商談件数が40件超えていながらも、予約金を支払っても確実に返ってこない(つまりキャンセルはできない)ことを考えると、ギリギリの予算範囲の中で、確実に製造・販売しなければこのビジネスが全く成立しないほどにリスクの高いものになるということになりますね。

ちなみに、ターゲットは海外富裕層がメインとなりますが、日本国内でのオーダーは特に無しとのことで、「owl」が日本の公道を走行することは無いのかもしれません(っというかデポジット払い戻し不可、品質保証不明、おまけに約4億円もする得体のしれない個体に投資をするとは考えにくい)。

「アウル」はまだ完成系には至っていない

「owl」のボディサイズは、全長4,830mm×全幅1,935mm×全高990mmとワイドでありながらとんでもなくローの車両で、ホイールベースは2,757mmと非常にロングになりますが、型式認定を取得するにあたって、出展時の形状から空力特性を考慮してテールの形状変更、更には安全基準を考慮して更に一回り大きくなる可能性が高いとのこと(そうなってくると更に使用範囲が狭く・厳しくなる)。

競合モデルについては、最もピックアップされているのがクロアチアの新興メーカであるリマック・オートモビリの「コンセプト・ツー(C_Two)」で、その価格帯は約2億円以上。
その他には、ピニンファリーナ「PF0」(約2億円)やテスラ「ロードスター」(約2,300万円)が挙げられていますが、テスラに至っては価格の面で20倍近くも異なってくるためとても同じテーブルには立てないと思います。

気になる納車時期についてですが、未だ正式なオーダーが入っていないため、2019年春にはプロトタイプモデルを完成させ、型式認定取得後に2020年夏には記念すべき1台目を納車する予定とのことです。

【CRAZY FAST!!!!! Japanese ASPARK OWL ELECTRIC HYPERCAR DOES 0-60MPH IN 1.9 SECONDS】

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Reference:TheSupercarBlog.com