アウディがかなりヤバそうなエンジンを開発。2.0L直4エンジンで610馬力以上発揮のクレイジー仕様に

2020-05-27

アウディはDTMに向けてクレイジー仕様のエンジンを開発

アウディは、DTM(Deutsche Tourenwagen Masters)レーシングカー専用の最新モデルとして、最高出力610hp以上を発揮するクレイジーな排気量2.0L 直列4気筒ターボチャージャーエンジンを開発したことを発表しました。
同社は、DTMの規制変更に伴い、V8エンジンを捨てて低燃費仕様の直列4気筒エンジンを開発するため、アウディは約1,000時間のダイノテストを含め、4気筒の信頼性を高めるために並外れた金額と時間を費やした結果、高品質仕様を生み出したとのこと。


新開発4気筒エンジンによってV8では得られなかったメリットが多数

今回のDTMシリーズの規制変更の一環として、一時的にターボの過給圧を上げるプッシュトゥパス(P2P)システムが有効になっている場合、自動車は1時間に95kg以上の燃料を消費することはできませんが、新開発の4気筒エンジンは燃費の抑制にも関わらず、エンジンは昨年のV8よりも100hp多くすることが可能となり、回転数も9,500rpmまで高め、更に重量は僅か85kgにまで抑えることに成功しています。
そして、このエンジンを搭載することで、ある程度車体重量の軽量化とターボラグの改善も施されるとのことで、より一層の加速性能に優れた一台になることが予想されます。

ちなみに、今回新たに開発された新エンジンは、「RS5 DTMレーサー」に搭載され、5月4日のホッケンハイムリングにてデビューする予定となっています。

余談ですが、今回の規制変更によって最も大きなチャンスを得たのがライバル企業であるBMWで、DTMが1990年を最後に廃止されて以来、ターボチャージャーエンジンを可能にすることは初めてではあるも、モータレーシングにて1969年にBMWターボエンジンを搭載したその年に、Dieter Quester氏はすぐに「2002TI」にて欧州ツーリングカーチャンピオンを獲得し、その他様々な成功を収めてきたBMWにとっては、自社の技術を最大限にアピールする絶好のチャンスとなっています。

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Reference:CARSCOOPS