ボディは何とポリエステル製。1996年式の2シータスポーツモデル・アルファロメオ「ヌヴォラ(Nuvola)」って知ってる?【動画有】

2020-05-27

~アルファロメオが個性的な2ドアクーペを発表していた~

先日、アルファロメオが全く新しいデザインとして販売予定の新型ハイブリッド2ドアスポーツクーペ「GTV」と思われるプレゼンテーション画像が公開されていましたが、今回は同社が過去に発表したコンセプトモデルをご紹介。
今回ご紹介のモデルは、パリモーターショー1996にて世界デビューした2ドアスポーツクーペで、イタリアのレーシングドライバであるTazio Griorgio Nuvolari氏の名から生まれた「ヌヴォラ(Nuvola)」という一台となります。


~走りのために考慮されたスポーツクーペ~

パワートレインとしては、排気量2.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力296hp/最大トルク386Nmを発揮。
トランスミッションは6速MTのみで、駆動方式は何と四輪駆動(AWD)、直線性のパフォーマンスとしては0-100km/hの加速時間が6秒、最高時速は280km/h、そしてボディは軽量のポリエステルにて作製されたハイパフォーマンスな一台となっています。

このモデルは、あの個性的なデザインでお馴染みのTVR(タスカン)からインスパイアされたもので、しかしアルファロメオ特有の盾型グリルはしっかりと採用されたインパクトのある一台となっています。
デザイナーとしては、ランボルギーニ「ミウラ」やワイルドなシングルシータコンセプトモデル「エゴイスタ」、そしてアウディのハイパフォーマンスモデル「R8」をデザインしたCetro Stile氏によって発案されたモデルとなります。

「ヌヴォラ」は、TVR同様にロングノーズ・ショートデッキスタイルで大きく傾斜したルーフラインが非常に印象的。
これまでにないアルファロメオの新たなスタイリングアプローチとして大きく注目されましたが、結局のところ市販化されることはなくコンセプト止まりとなりました。

ただ、その実用性は大きく評価されていて、アルファロメオが採用したモジュラースペースフレームシャシーによって、シューティングブレークからクーペといった様々なボディスタイルを提供することが可能だそうで、仮に市販化することがあったなら、そういった様々な派生モデルが登場していたかもしれないとのこと。

【Alfa Romeo Nuvola, Alfa Romeo Museum, Arese, Lombardy, Italy, Europe】

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Reference:motor1.com