ボディは何とポリエステル製!1996年に誕生した2シータースポーツカーのアルファロメオ・ヌヴォラ (Nuvola)ってどんなモデル?

アルファロメオが個性的な2ドアスポーツクーペを発表していた

イタリアの自動車メーカーで、ステランティスグループに属するアルファロメオ。

将来的には、全く新しいデザインとなる新世代ハイブリッド2ドアスポーツクーペGTVが発売される?ともいわれていますが、今回は同社が過去に発表したコンセプトモデルをご紹介。

今回紹介するモデルは、1996年にフランス・パリモーターショー1996にて世界デビューした2ドアスポーツクーペで、イタリアのレーシングドライバーであるTazio Griorgio Nuvolari氏の名から生まれたヌヴォラ(Nuvola)という一台になります。


走りのために考慮されたスポーツクーペ

改めてアルファロメオが過去に発表したヌヴォラを見ていきましょう。

パワートレインとしては、排気量2.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力296hp/最大トルク386Nmを発揮。

トランスミッションは6速MTのみで、駆動方式は後輪駆動[FR]のみかと思ったら、何と四輪駆動[AWD]を搭載し、加速性能としては0-100km/hの加速時間が6秒、最高時速は280km/h、そしてボディは軽量のポリエステルにて作製されたハイパフォーマンスな一台となっています。

このモデルは、あの個性的なデザインでお馴染みのTVR(タスカン)からインスパイアされたもので、しかしアルファロメオ特有の盾型グリルはしっかりと採用されたインパクトのある一台となっています。

デザイナーとしては、ランボルギーニ・ミウラ (Lamborghini Miura)やワイルドなシングルシーターコンセプトモデル・エゴイスタ、そしてアウディのハイパフォーマンスモデルR8をデザインしたCetro Stile氏によって発案されたモデルとなります。

ヌヴォラは、TVR同様にロングノーズ・ショートデッキスタイルで大きく傾斜したルーフラインが非常に印象的。

これまでにないアルファロメオの新たなスタイリングアプローチとして大きく注目されましたが、結局のところ市販化されることなくコンセプト止まりとなりました。

ただ、その実用性は大きく評価されていて、アルファロメオが採用したモジュラースペースフレームシャシーによって、シューティングブレークからクーペといった様々なボディスタイルを提供することが可能だそうで、仮に市販化することがあったなら、そういった様々な派生モデルが登場していたかもしれないとのことです。

Alfa Romeo Nuvola

コンセプト関連記事