ダイムラー「どうやってロシアにメルセデスのリムジンを持ち込んだのわからない。更に言えば北朝鮮とは15年以上取引していないから購入できないはずだ」【動画有】
～金正恩(キム・ジョンウン)委員長のリムジンに隠されたいくつかの謎～
2018年の南北首脳会談より何かと話題に挙げられていた北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)委員長の移動車として利用されている、12気筒エンジン搭載のメルセデスベンツのリムジンモデル「S600プルマン・ガード」。
「S600プルマン・ガード」は、当時メルセデスベンツの最新鋭テクノロジーとクラフトマンシップによって仕上げられた高級素材を融合した超高級モデル。
フロントシートとリヤシートの間にはガラス製のパーティションが設けられ、更にはボタン一つでガラスを透明と不透明に変更することが可能となり、完全プライベート空間を提供します。
パワートレインは、排気量6.0L V型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力530ps、最大トルク830Nmを発揮。トランスミッションは7速ATを搭載します。
～メルセデスと北朝鮮の取引は15年以上行われていない→どうやってリムジン買えたの？～
価格帯としては、約1.5億円からのモデルとなりますが、トイレを設置する等の特別なオプションを加味すると、簡単に2億円を超える個体とも言われていますが、そもそもこのモデルについてダイムラーのシルク・モッカート氏は「ダイムラーにとって、法律に準拠した製品の正しい輸出は責任ある企業としての基本原則です。当社は、北朝鮮に対して、包括的な輸出管理プロセスを導入していることから、第三者による自動車の販売、特に中古車の販売は行っていないですし、更に言ってしまえば北朝鮮との取引は15年以上無いため、金正恩(キム・ジョンウン)委員長がどうやってS600プルマン・ガードを購入したのか、そしてこのモデルをどうやってロシアまで持ち込んだのかわからない」と説明しています。
AP通信によれば、2018年のドナルド・トランプ大統領との南北首脳会談や、今週行われたロシアのウラジミール・プーチン大統領との会談において、交通機関の手段の一つとして「S600プルマン・ガード」が使用されていましたが、北朝鮮ではこうした特別仕様のリムジンを含むラインナップモデルの販売は一切行っていないとのこと。
しかし、金正恩 委員長は、2台のリムジンを所有していた、今回のロシアにて1台使用し、更にハノイやシンガポールでも使用していましたが、こうしたことを平然とやってのけてしまうということは、こうしたダイムラーの規則でさえも簡単に牛耳れるだけの力を持っているのかもしれません。
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