メルセデスベンツが中国市場向けに新型「CLS260」を発表!見た目は中国人が好みそう、小型の1.5リッターエンジン搭載でも価格は約867万円から

2020-05-27

~中国での高額な関税を避けるために発表されたダウンサイジングモデル~

メルセデスベンツが、中国市場向けの専売モデルとなる新型4ドアクーペ「CLS260」を発表・発売スタートしました。
「CLS」といえば、アメリカでは「CLS450」がエントリーグレードにて販売され、排気量3.0L 直列6気筒ターボチャージャーエンジン(最高出力362hp発揮)を搭載し、その価格帯も約744万円からとなっています。
更にドイツ市場のエントリーグレードでは、排気量2.0L 直列4気筒ディーゼルターボエンジン(最高出力191)を搭載する「CLS220d」が約666万円からにて販売されています。

そして今回、中国市場では上記のエンジングレードよりも更にダウンサイジング化された排気量1.5L 直列4気筒エンジン+マイルドハイブリッドシステムを搭載する「CLS260」が登場し、中国市場向けのアウディ「A7スポーツバック」に対抗した一台となっています。


~スペックはそこまで低すぎずだが、やはり割高に感じる~

このモデルの価格帯は、アメリカ市場の「CLS450」やドイツ市場の「CLS220d」よりも更に高額な約867万円からの販売となり、トランスミッション9速ATで駆動方式は後輪駆動(FR)、そして先述のマイルドハイブリッドエンジン搭載でエンジン効率の向上とローエンドのブーストを更に高めることで最高出力184hp/最大トルク280Nmを発揮します。

気になる直線性のパフォーマンスについては、0-100km/hの加速時間が8.7秒とそこまで遅くない印象。
駆動方式については、既に中国市場でも販売されている「E260」と同じ4Maticを採用することで、安定した走行性能を提供するとのこと。

ちなみに、このようなダウンサイジング化されたモデルが中国市場にて販売された理由としては、中国の排気量別による関税負担を低くすることが目的だそうで、実は「CLS300」よりも106万円ほど安く購入できるそうです。
こうしたダウンサイジング化による税制負担の軽減を図ったモデルは決して少なく、例えばフェラーリ「488GTB/488スパイダー」も同様の理由で、排気量4.0L未満となる3.9LのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載することで、価格の大幅な増加を回避したという情報もあります。

~外観は現代のメルセデスベンツとは異なり、中国人が好みそうな独自デザイン~

それでは外観を見ていきましょう。
日本市場でも市販化されている新型「CLS」に比べて、LEDデイタイムランニングライトが”へ”の字タイプではなく、何とも微妙な外の下側に搭載されることに。
このあたりのデザイン性は、もしかすると中国でも好まれているのかもしれません。

こちらはリヤデザイン。
意外にもリヤテールランプなどはシンプルで、リヤマフラーフィニッシャもスクエア型でスポーティな印象を与えますね。

~インテリアは一気に先進的に~

こちらはインテリア。
フロントマスクとは異なって、この辺りは非常に豪華でアンビエントライトも良い感じの演出をしていますね。
インフォテイメントシステムやナビゲーションディスプレイもフルデジタル仕様となっています。

シートもかなり肉厚でコンフォート向けといった印象でしょうか。
スポーティなシートとはまた異なる印象ですね。

後席もしっかりしていますが、恐らくは後席の居住性を更に高めたロングホイールベースモデルも登場するのではないかと予想されます。

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Reference:motor1.com