走れば走るほど汚染された空気を清浄に!「湯葉」みたいな不気味ボディを持つ中華製EVカー・IM Airoが世界初公開!前代未聞の自律走行可能な空気清浄車両

空気清浄機ならぬ空気清浄車両は中国ならではの発想かも

2021年4月19日より開催の中国・上海モーターショー2021にて、中国の振興メーカーとなるIMが、全く新しいピュアEVモデルの新型Airo(エアーロ)を世界初公開しました。

中国振興メーカーIMは、Zhiji(ワイヤレスバッテリーL7を担当)の新ブランド企業で、ZhijiがSAIC(上海汽車集団)、Zhangjiang Hi-Techがアリババグループの合弁企業であり、イギリスのデザイン企業HeatherwickStudioが今回の新型Airoのデザインを担当しています。

基本的には海外企業にデザイン丸投げで開発された今回の一台ですが、その見た目は何とも不気味で、まるで湯葉のようなシワシワボディをもった特徴的な外観に仕上げられています。

早速新型Airoの内外装をチェックしていきましょう。


見た目は何ともシワッシワで不気味なボディ形状

こちらが今回世界初公開された新型Airo。

ボディカラーは何とも表現の難しいグレー系に近い色合いで、開発初期のクレイモデルをそのままコンセプト化したようにも見える不思議な一台。

ただピュアEVモデルということもあり、フロントヘッドライトはフロントバンパーを横切るようにセンター直結式のLEDデイライト兼ヘッドライトとしての役目を果たし、さりげなくフロントバンパー部分にはスリットのような溝も設けられています。

フロントから見てみるとこんな感じ。

より一層不気味なデザインで、このエクステリアの状態で公道走行が可能なのかどうかも気になるところですが、IM社曰く「Airoは将来的に技術革命を起こすモデルとなる。そのブームのきっかけを作っているメーカーでもある」と自信。

街中を走って勝手に空気を清浄化してくれる次世代ピュアEVカー

サイドビューはこんな感じ。

撮影角度の関係もあるかもしれないですが、フロント・リヤホイールサイズが異なるのも気になるところ。

かなり急進的なコンセプトに仕上げられた新型Airoですが、見た目だけでなく技術面でも強いこだわりを見せているそうで、っというのも他の自動車から排出される排ガスを吸収し、それを車内に設けられたHEPAフィルターを通過することで空気清浄機のような役割を果たすのだとか。

つまりこのモデルが各国のあらゆるところを走行すれば、汚染された空気を吸収して、清浄な空気に換えてくれるという優れものだそう。

自律走行型で、車内の快適性も抜群

なお車内はこんな感じで運転席やステアリングは一切なく、基本的に電気のみで走る自律走行車両とのことで、自動で公道を走り、自動で空気を清浄するという優れものだそうですが、車内は快適性を高めるために高品質なシートなどを採用しているそうです。

あとはドア開閉方式もスライド式と先進的ですが、ガラス面積があまりにも大きすぎるための、横からの外的衝突があった場合に乗員を守ることができるかは非常に微妙なところ(そもそもそこまでのテストは行っていない)。

あくまでも今回はコンセプトモデルになるため、本当に市販化されるのか、将来的に公道を走る時がくるのかはわからないものの、自ら公道を走り、自ら汚い空気をキレイにするという発想は素晴らしく、こういったオリジナリティや独創性は中国の強みでもあると思います。

上海モーターショー2021に関する新型車・コンセプトカーなどは、コチラにてまとめています。

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Reference:CARSCOOPS