約20億円もするブガッティ・ワンオフモデル「ラ・ヴォワチュール・ノワール」の量産仕様が遂に完成!6本出しマフラーはコンセプトそのまま…全てにおいて「黒い車」

まさにキープコンセプトで見るからに不気味だがオーラも凄い

ブガッティが世界に一台のみ製造すると明らかにした、同社史上最高額のワンオフモデル「ラ・ヴォワチュール・ノワール(Bugatti New La Voiture Noire)」。

このモデルは、フランス語で「黒い車」を意味する一台で、シロン・スポーツ(Chiron Sport)のプラットフォームやエンジン(排気量8.0L W型16気筒クワッドターボエンジン)をベースとしながらも、税金諸々を含まない金額が約15億円(1,100万ユーロ)、税金など諸々込みで約20億円というとんでもないハイパーカーとなります。

そんな究極のワンオフモデルが、2021年6月3日に量産仕様を世界初公開しました。


実は従来シロンよりもホイールベースと全長がロング化している

こちらが今回世界初公開された、量産仕様のラ・ヴォワチュール・ノワール。

約2年前に公開されたコンセプトモデルからほとんど変わらず、改めて見ても「黒い車」。

ブガッティエンジニアが開発に約2年間もの期間を要した究極の一台とのことで、第二次世界大戦中に失われたジャン・ブガッティのタイプ57SCアトランティックへのオマージュモデルとなり、ボディはもちろんフルカーボンファイバーを採用しています。

基本的にはシロン(Bugatti Chiron)の軽量仕様となるシロン・スポーツ(Chiron Sport)がベースになっていて、若干ロング化されたホイールベースや、空力を考慮したボディワークなど、全てがブガッティの最高峰ともいえる技術として集約されているそうです。

ちなみにホイールベースの長さについてですが、従来のシロンに比べて+250mm延伸されていて、全長も+450mmロング化。

これにより、全長4,994mm×全幅2,038mm×全高1,212mm、ホイールベース2,961mmというサイズ感に。

残念ながら「世界最高額の新型車」にはなれなかったラ・ヴォワチュール・ノワール

ボディ表面のテカリ具合もとんでもないレベルだと思いますが、スタンダードなカーボンファイバに仕上げるだけでなく、ブラックカーボングロッシーとして知られるクリアコートに仕上げられているため、ブガッティ曰く「反射はほとんどなく、このブラックカーボングロッシーがラ・ヴォワチュール・ノワールの緊張感とドラマを生み出している」とコメントしています。

このモデルが発表された当初は、新型車史上最高額の車ともいわれていましたが、つい先日ロールスロイスのワンオフモデルとなるボートテイル(Rolls-Royce Boat Tail)が約30億円という常軌を逸した金額として更新してしまったため、「新型車史上最高額」→「ブガッティ史上最高額」へと変更されています。

ラ・ヴォワチュール・ノワールの細部は、職人によって採算度外視で作られている模様…気になる続きは以下の次のページにてチェック!