その名は「ジェラーリ(Jerrari)」。ジープ初代ワゴニアにフェラーリ365GT 2+2をコンバートした変態モデルが販売中!もちろんエンジンはフェラーリ製V12搭載

フェラーリSUVは50年ほど前から登場していた?

フェラーリは将来的に、ダウンサイジング化されたV型6気筒ツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせるハイブリッドシステムや、フェラーリ初のSUV/CUVモデルとなる(仮)プロサングエが登場する予定で、既に開発車両もスパイショットされています。

そんなフェラーリのSUVモデル(もしくはステーションワゴン系?)が”密かに”登場していたことをご存じでしょうか?

現代のフェラーリでは考えられない、何とも変態的なクラシックフェラーリが1台だけ登場しています。


顔つきは365GTだが、ボディスタイルはクロカン風SUV?

その変態的でクラシックなフェラーリがこちら。

何とも不思議なボディスタイルに、フロントマスクは365GT 2+2をスワップしたレンダリングCGのようにも見えますが、実はコレ、現在でもドイツに実在する車両なんです。

しかもこの奇怪なフェラーリがClassic Driverにて販売されています。

特別な理由があってフェラーリが製造したコーチビルドモデル?

実はこのモデル、1960年代に登場したジープ初代ワゴニア(Jeep Wagonner)と、1969年式のフェラーリ365GT 2+2をミックスした改造モデルで、フェラーリが唯一オーナーのために製造したモデルと言われています。

元オーナーはカジノ界の大物でもあるビル・ハラ氏で、彼は元々1969年式の365GT 2+2を所有していたのですが、それの整備のためにフェラーリに預けたところ、担当メカニックが運転操作中に誤ってクラッシュしまったとのこと。

そのためビル・ハラ氏は、クラッシュしたフェラーリを完全に修理するのではなく、新車の1969年式・ジープ・ワゴニアを購入し、このモデルと365GT 2+2をミックスするようにフェラーリに直接依頼したそうです(この話は諸説あり、最近ではフェラーリではなくコーチビルダーが製造したともいわれている)。

現代のフェラーリでは絶対に考えられないことですし、この話が全て真実なのかは明確ではないものの、それだけビル・ハラという人物が偉大であり、顧客の意見に簡単に左右されない当時のフェラーリが従うということが、どれだけ凄いことなのかがわかります。

ジープ(Jeep)とフェラーリ(Ferrari)を組み合わせた造語「ジェラーリ(Jerrari)」バッジが貼付され、これもフェラーリが作ったとの噂も?!気になる続きは以下の次のページにてチェック!