2022年に納車されたばかりのフェラーリ新型SF90ストラダーレが僅か数日で大事故&大破→そのまま競売へ。走行距離は僅か300kmほど…多分世界で最も安いSF90かもしれない

納期は2年近く、所有期間は僅か数日の悲劇のSF90ストラダーレが競売へ

フェラーリのカタログモデルで最強・最速のパフォーマンスを持つ新型SF90ストラダーレ(Ferrari SF90 Stradale)。

パワートレインは、排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンをリヤミドシップに搭載し、更にフェラーリ初となるV8ツインターボ+電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)を採用することで、システム総出力1,000psを発揮するハイパーカーでもあります。

そんな新型SF90ストラダーレが、2022年にアメリカの顧客に納車されるも、僅か数日で大事故(クラッシュ)を起こしてしまい、フロントが大破した状態にて競売に出品されることが明らかとなりました。

一体どのような状態なのか?早速チェックしていきましょう。


下手したら新車価格よりも修理費用の方が高額かもしれない

こちらが今回、海外のオークションサイトIAAIに出品されている新型SF90ストラダーレの事故車両。

フロントは完全に大破してしまい、足もとのタイヤアルミホイール、サスペンションも大ダメージを受けていることが確認できますが、何よりも悲惨だったのが、この個体が顧客に納車されて僅か数日でクラッシュしてしまったということ。

競売に出品した経緯は不明ながらも、おそらくは新車本体価格よりも修理費用の方が圧倒的にコストが掛かるものと予想され、その結果競売に出品したのではないかと考えられます。

そのため、走行距離は僅か189マイル(304km)と全く走られておらず、オーナーも相当なショックを受けたのではないかと予想されます(これだけの損傷ながらも、オーナーは軽傷程度で済んだとのこと)。

電子制御が進化しても、それを操作するドライバーの腕一つで運命を大きく左右する

こちらの個体が事故した理由・原因などは明らかになっていないものの、これまでに判明しているSF90の事故ニュースを見ていくと、強烈なパワー&トルクを持つSF90を操作し切れず、見晴らしの良い高速道路のストレートなどにてスリップ or スライドし、追突事故もしくはガードレールに突っ込む事故がほとんど。

そう考えると、SF90はフェラーリのカタログモデル(条件などは無く誰でも購入できる)といえども、かなり扱いの難しいじゃじゃ馬なのかもしれません。

改めて事故した車両を見ていくと、フロントバンパーが破壊され、ヘッドライトが1つ欠けており、冷却および高電圧電気システムに明らかな損傷が確認できますし、フロントフードも半分に割れ、フロントガラスは粉々になっています。

エンジンは特に問題無さそう?

リヤ部分もダメージを受けつつ、リヤミドシップのエンジンは特にダメージ無しといったところでしょうか。

とはいえ、リヤフェンダーはボッコボコでホイールも傷だらけ。

恐らくは何か追突した可能性が高く、しかも速度も相当に出ていたのではないかと考えられます。

ちなみに上方に大きく反り上がったリヤスポイラーが装着されていることから、1,000万近くもするメーカーオプションのアセットフィオラノ(Assetto Fiorano)パッケージも装着されている可能性が高そうです(AFパッケージを装着すると、フロントリフトアップが使用できない)。

反対側はこんな感じ。

右側のリヤフェンダーに比べるとだイメージは大きく、フロントから衝突した後の反動で車体がスライドしたのでは?という見方も。

何れにしても、これだけの大事故で乗員が無事だったことが不幸中の幸いですが、ドライバーの精神的なダメージは相当に大きいのではないかと予想されます。

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