その姿は「公道を走る戦闘機」!ドラージュ/デラージュ新型D12が2022年8月に発売予定!F1からインスパイアされたデザイン&V12ハイブリッド搭載で1,000馬力超え【動画有】

まさかこの姿をモチーフに公道仕様モデルが発表されようとは…

2020年8月頃にフランスの自動車メーカー・ドラージュ/デラージュ(Delage、以下ドラージュ)が発表した新型D12プロトタイプですが、いよいよこのモデルが2022年夏頃に量産モデルを発表・発売することを明らかにしました。

ドラージュは、1953年以来特に量産モデルや公道モデルなどを生産・発表しておらず、1920年代~1930年代の全盛期にレーシングカーを製造してからは特に大きな活動はありませんでした。

第二次世界大戦後、ドラージュは戦後の厳しい競争に直面→倒産しましたが、V12ハイパーカーという高い目標を掲げるために再起を図り、Laurent Tapie(ローレント・タピ)CEOのもとで開発が進められてきました。

そして今回、その記念すべき量産&公道仕様モデルとなる新型D12が、2022年夏頃に発表されるわけですが、2020年8月に発表されたプロトタイプモデルから”特に大きな変化はない”そうです。


アポロIEよりもエクストリーム!これで本当に公道を走れるの?

こちらが2020年に発表された新型D12プロトタイプのエクステリア。

見た目からして「これって本当に公道走れるの?」と心配になるほどのエクストリームさで、その姿はF1そのもの。

ドイツの超エクストリームなハイパーカーメーカー・アポロ新型IEも中々に過激でしたが、新型D12は更に上を行くエクストリームモデルになりそう。

Laurent Tapie CEOによれば、新型D12は「F1からインスパイアされた刺激的なハイパーカー」とのことで、既にフランスのシルキュイドゥネバーズマニークールにて何度もテストを重ねており、市販化に向けて順調とのこと。

なお最初の記念すべき公道モデルは、2022年8月にアメリカ・カリフォルニアにて開催されるマイアミF1グランプリにて大々的に発表されるとのことですが、その翌日には、新型D12を購入するであろう見込み客を対象に先行試乗会を開催する予定だそうです。

なぜ母国のフランスではなくアメリカなのか?

「ところでフランスの自動車メーカーが、どうしてアメリカ市場を優先するの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかと思いますが、ドラージュは公式プレスリリースにて、「アメリカの南カリフォルニア・ニューポートビートオートモーティブグループと、フロリダ・スペシャリティカーコレクションの2拠点のディーラーにて、販売及びサービス契約にサインをした」と発表済み。

なおフランス含む欧州市場だと、排ガス規制や騒音規制などの絡みで「市販が難しい」と考えた可能性があり、まずは市場規模も大きく、大排気量モデルを好むアメリカ市場を優先して販売するのではないかと考えられます。

ドア開閉はキャノピー機能を採用

ちなみにこちらが新型D12プロトタイプのドアオープン機構ですが、F1スタイルで前後2人乗りのタンデムシートレイアウトなのでキャノピー式を採用しています。

ただ、キャノピーを支えるダンパーのストロークがあまりにも長いため、安定性にちょっと欠ける部分も(さすがに量産仕様では改善するとは思いますが…)。

新型D12はシングルシーターではなくタンデムタイプ!パワートレインやグレードは?気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!