世界限定30台のみ生産予定だった幻のブガッティ新型シロン・プロフィレ(Profilee)が競売に登場!更に世界限定10台のみで10台目となる最後の新型チェントディエチが生産完了

まさかブガッティも、こんなにも早くシロンが完売するとは思っていなかったようだ

フランスのハイパーカーメーカーでお馴染みとなるブガッティ。

日本国内では、元ZOZOTOWN創業者の前澤友作 氏や芝浦グループの元CEOで、2022年10月に逝去された新地哲己 氏などが所有していたことでも有名な一台です。

そんなブガッティ・シロンをベースに、ハンドリング性能とラグジュアリーを両立して世界限定30台のみ販売予定だった幻のスペシャル限定モデルが、2023年2月1日にブガッティオーナーを対象にRMサザビーズのチャリティオークションに出品されることが明らかとなりました。


シロンプロフィレは、シロンピュールスポールにハンドリング&ラグジュアリーを両立させたモデル

こちらが今回、RMサザビーズオークションにて出品される幻の新型シロンプロフィレ(New Chiron Profilee、もしくはシロンプロファイル)。

ブガッティはこれまで、スタンダードタイプのシロンを発売したのち、軽量タイプのシロンスポーツ(Chiron Sport)、ハンドリング性能重視&最高速度を380km/hに制限したディーヴォ(Divo)、世界最高速を記録したシロンスーパースポーツ300+(Chiron Super Sport 300+)、サーキットやハンドリング性能を優先したシロン・ピュールスポール(Chiron Pyu Sport)、世界限定10台のみとなるチェントディエチ(New Centodieci)、そしてオープンタイプの新型W16ミストラル(W16 Mistral)などを発表・発売してきました。

今回のシロンプロフィレも、プラットフォームやエンジンはシロンがベースになっていて、ブガッティオーナーが、ハンドリング性能に重点を置いたシロンピュールスポールのサーキット性能と機敏なギアを備える一方で、ピュールスポールの固定式巨大リアウィングを廃除することで、より洗練されたボディワークをリクエスト。

もちろん、ブガッティはこのリクエストモデルとなるプロフィレを世界限定30台のみ製造する予定でしたが、ピュールスポールが想像以上に早く完売してしまい(限定60台)、ブガッティがシロンシリーズ500台を製造するための計画の一つが良い意味で崩壊してしまい、プロフィレを製造する余裕が無くなってしまい、この計画は白紙になったと云われています(しかしプロトタイプとして1台のみ製造していた)。

つまり、2023年2月1日のRMサザビーズオークションに出品されるモデルは、今後市場に出ることの無い幻のモデルとなるため、想像をはるかに超えるような価格帯にて落札されることが期待されます(しかもチャリティーオークションなので、従来のオークションよりも2倍近く高額になりそう)。

サイド見たときのダックテールスポイラーがプロフィレの一番の特徴

改めてシロンプロフィレを見ていくと、このモデルはジャン・ブガッティのタイプ46(Type 46)とタイプ50(Type 50)に敬意を表して名付けられたモデルとのことで、その独特のシルエットに対して同じラベルが設けられました。

そしてサイドから見たときのセクション分けされたボディカラーや、大きく上に反り上がるダックテールスポイラーもかなり魅力的ですね。

プロフィレのコーリングカードはループ式の油圧式リアウィングを採用していて、ピュールスポールの固定式スポイラーの代用し、強力なダウンフォースを提供しつつ、エンジンベイから熱を排出するように専用設計されています。

ブガッティ曰く、新型シロンプロフィレは1台しか存在しないとのことですが、フロントマスクは従来のシロンと共有されているものの、大きな馬蹄形グリルの両サイドにある広いアンダーエアインテークが特徴的。

プロフィレのエレガントさを演出するアルジェント・アトランティックブルーのボディカラーに加え、ボディアンダー部はブルーロイヤルが着色されたカーボンファイバーボディにて仕上げられていて、更に足もとの鍛造アルミホイールのセクション分けとして再現されています。

こちらやリヤビュー。

シロンの特徴的な一文字テールランプや、センター2本出しとなるエキゾーストフィニッシャーもインストール。

ちなみにこのモデルでは、シロンの俊敏性を高めることを目的としたシャシーの微調整が行われ、 足回りのスプリングはシロンスポーツよりも10%剛性が高く、リアアクスルのネガティブキャンバーは50%増加することでコーナリンググリップが大幅に向上しているとのこと。

最高速を抑えながらも、0-100km/hの加速時間は2.3秒

あくまでもこのモデルはハンドリング性能を重視した一台のため、最高時速は420km/hではなく380km/hに制限されながらも、インギア加速がオンになっているため、常に高い回転数を維持するような走りはもちろんのこと、0-100km/h加速時間は2.3秒、0-200km/h加速時間は5.5 秒というとんでもない加速性能を発揮するとのこと。

なおパワートレインは、上述の通りシロンと同じ排気量8.0L W型16気筒クワッドターボエンジンを搭載し、最高出力1500ps/最大トルク1,600Nmを発揮します。

2ページ目:新型シロンプロフィレのインテリアはシンプル?最後の10台目となるチェントディエチの仕様は?