2年かけてようやくか…2019年8月に首都高速道路・湾岸線にてポルシェ911GT2RSを運転・暴走し、2人を死亡させた彦田嘉之 被告が起訴。速度は268km/hだったことが判明

あの凄惨な事故から2年も経過したのか…

2020年8月、神奈川県川崎区の首都高速道路・湾岸線の下り線にて、当時オレンジカラーのスポーツカー(ポルシェ911GT2RS)を運転していたという東京都江戸川区の元会社役員・彦田嘉之(52) 被告が、法定速度をはるかに上回る常軌を逸したスピードにてトヨタbBに追突し、bBに乗っていた内山仁さんと妻の美由紀さんを死亡させたとして逮捕されました。

あれから2年以上が経過し、特にこれといった進展は無かったように思いますが、遂に2022年12月19日、横浜地検が彦田被告を危険運転致死の罪で起訴したことが明らかとなりました。

事故当時、彦田 被告は「速度にして100km/h以上出していたことは間違いない」「(スピードを)出しすぎちゃった」と供述していましたが、その後公開された動画などから268km/hの速度を出していたことも明らかになりました。


一体どのようにして事故は起きたのか?

こちらが2020年に首都高速道路・湾岸線の下り線にて発生した事故の一部始終。

事故直前の映像をドライブレコーダーにて撮影していたトラックですが、左側にはタンクローリー、目の前にはブラックのトヨタbBが走行しているのが確認できます。

中央車線からとんでもない速度で追い抜く911GT2RS

トラックは左側車線に変更できず?右側車線に変更した瞬間、真ん中車線からオレンジカラーの911GT2RSが物凄い勢いで走って来るのがわかります。

おそらく911GT2RSを運転していた彦田 被告は、トラックが車線変更した直後、まさか目の前にブラックのbBが走行しているとは予想しておらず、しかし気付いときに遅くbBに追突。

動画公開された際、911GT2RSがブレーキをかけたようにも見えませんでしたが、宇宙一ブレーキが効くと云われるポルシェのブレーキング性能ですら、これだけの異常な速度から急減速することは難しかったのかもしれません。

911GT2RSは268km/hもの速度を出していた(ちなみに湾岸線の法定速度は80km/h)

っというのも、911GT2RSが出していた速度は268km/hだったことが発覚しているため、あれだけの近距離で法定速度80km/hまで減速することは、周りの車両のことも考えると難しかったかもしれません。。

これは横浜地検が、彦田 被告に対して危険運転致死の罪にて起訴した際、起訴状などから「川崎市川崎区の首都高速湾岸線の下り線で、隣の車線を走行していた車の通行を妨害するために、最大時速およそ268キロで車列に接近」と記載。

おそらくドライブレコーダーなどの映像、もしくはクラッシュで大破した911GT2RSの記録から入手したものだと予想されますが、湾岸線の速度制限80km/hに対し、180km/h以上もの速度で走行していたことも中々に信じられないことだと思います。

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