世界限定3台のみ&今は亡き日本人オーナーに納車されたケーニグセグ・アゲーラRSRが大手中古車サイトにて販売中。価格は「応談」で4億円以上の可能性も

2022-12-09

オーナーが69歳という若さでこの世を去ったことが今でも信じられない

スウェーデンのメガカーメーカーでお馴染みケーニグセグが、2016年9月に世界初公開した世界&日本限定3台のみ発売のアゲーラRSR(Koenigsegg Agera RSR)。

ケーニグセグジャパン設立を記念し、選ばれたVIPな日本人ユーザーにのみ販売されたというのがアゲーラRSRで、当時の車両本体価格は260,000,000円(税別)。

ベースとなるモデルは世界限定25台のみ販売されたアゲーラRSになるわけですが、世界限定6台+プロトタイプ1台のみ販売されたアゲーラOne:1の構造的特徴を踏襲しつつ、走行中に風の流れに合わせて自在に動く吊り下げ式の巨大リヤウィングが特徴的。

そしてこのモデルを所有していた人物が、芝浦グループホールディングスの元CEOである新地哲己 氏で、同氏は2022年10月14日に69歳という若さで逝去(福岡県民新聞)。

新地 氏といえば、世界限定3台のみとなるケーニグセグ・アゲーラRSRだけでなく、日本で一番最初にブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)が納車され、日本で2番目となるパガーニ・ウアイラロードスター(Pagani Huayra Roadster)を納車、そして2022年夏には、ドバイのハイパーカーメーカーであるWモータース・フェニアスーパースポーツ(W Motors Fenyr SuperSport)やデヴェルモータース・デヴェルシックスティーン(Devel Motors Devel Sixteen)が納車されるなど、超ド級のハイパーカー達を所有する世界的有名コレクターでもありました。


今回販売されているアゲーラRSRの仕様を見ていこう

改めて、今回中古車サイト・カーセンサーにて掲載されているケーニグセグ・アゲーラRSRを見ていきましょう。

販売元はもちろん、福岡県福岡市を拠点とし、芝浦グループホールディングスのグループ会社であるニューガイアモータースさん。

年式としては2016年で、走行距離は僅か1,000km、車検有無を見てみると車検整備無しと記載されていますが、おそらく購入・納車の際にニューガイアモータースさんにて車検整備されるのではないかと予想されます(同社はブガッティ・シロンも日本最速で車検を通していた)。

オールブラックのアゲーラは世界で一台のみ

エクステリアを見ていくと、ボディはフルカーボンのオールブラック。

ちなみに日本国内には、オールブラックの個体以外にも、ターコイズブルーが東京、ホワイトが関西に納車されていますが、ホワイトの個体は積車にて運ばれている姿しか目撃されていないため、公道を走行するシーンを目撃した方は非常に少ないのではないかと思います。

なお今回販売されている個体は、2022年12月7日時点でニューガイアモータースではなく、東京都浜松町にあるニューガイアギャラリーにて展示されているとのことで、実車を拝見したい、購入を検討されている方は事前予約が必要になるとのこと。

実はマツダのパーツが流用されているという話も?

リヤビューもかなりエクストリームなデザインですね。

ちなみにアゲーラに使用されるリフレクター(反射板)は、マツダRX-7のパーツと共有しているとの情報もありますが、よくよく考えてみるとケーニグセグCEOであるクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は生粋のマツダ好きで、初代NAロードスターを愛用するほどですからマツダの技術・パーツをケーニグセグのモデルに盛り込むことは十分に考えられるかもしれませんね。

アゲーラRSRにはルームミラーが装備されていない

車内はカーボンやマルーンの本革シートなどを採用。

そしてメーターデザインはフル液晶ではないため前期型、あと画像では確認できませんが、アゲーラRSRにはルームミラーが搭載されていないのもユニークです。

ホイールは自社開発となる中空カーボンホイールでセンターロック式(フロントが19×9.5J、リアが20×12.5J)、そしてブレーキキャリパーもブラックと、まさにオールブラック仕上げ。

そしてタイヤはパフォーマンス志向のミシュラン製パイロットスポーツカップ2(フロント265/35R 19、リア345/30R 20)を装着しています。

2ページ目:気になるアゲーラRSRの中古販売価格は?そして新地 氏に日本で一番最初に納車されたシロンのオプション費用はいくら?