君は一体どこで眠ってたんだ…走行距離僅か250kmのみのランボルギーニ・カウンタック25周年アニバーサリーが競売に出品!予想落札価格は驚異の1億円以上…スペアタイヤは軽自動車よりも細い「115/85 R18」

カウンタック25thアニバーサリーでは、最も走行距離の少ない個体かもしれない

過去これまで、様々なランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach, クンタッチ)が海外オークションにて出品されてきましたが、今回はランボルギーニ創立25周年を記念した特別モデルのカウンタック25thアニバーサリー(Countach 25th Anniversary)が出品されます。

この25周年記念モデルは、合計657台生産された中で「最も走行距離の少ない個体」とも云われていて、カウンタックとしては少し珍しいメタリックブラックにペイントされ、インテリアカラーも維持することが難しいグレーのレザーシートを採用しています。

そして、現在のハイパーカーメーカーであるパガーニCEOであり、当時ランボルギーニの新複合材料部門のエンジニアリング責任者でもあったオラシオ・パガーニ氏が設計したとても有名なモデルでもあります。

一体どれほどの価値を持つ個体なのか?早速チェックしていきましょう。


ここまで美しく保管されていた25周年記念モデルは珍しい

こちらが2023年1月26日に、RM Sotheby’sオークションにて出品される1990年式のランボルギーニ・カウンタック25周年記念モデル。

アメリカ・オハイオ州ヒースのクラーク・モーター・カンパニーに新しく納入された一台で、カウンタックモデルとしては世界トップクラスの高額落札が期待された一台です。

オークションに出品される前、元オーナーはアメリカ・デトロイト地域の有名医師とのことですが、どうやら彼のもとに納車されたときには僅か138kmで、その前に所有していた最初のオーナーは117kmしか走らせていなかったことも明らかに。

低走行距離だからといって、必ずしもコンディションが抜群とも言い切れない

2010年~2020年の10年間に走らせたのは僅か20kmとのことで、基本的には観賞用として大切に保管されていたそうですが、定期的にエンジンをかけてバッテリー上がりを防いだり、定期的なメンテナンスは実施していたとしても、おそらくカウンタックの燃料タンクには古いガソリンが残ったままだと推測。

そうなると、車体から異臭がしたり、エンジンにダメージを与えることも十分に考えられるため、「低走行距離だからといって、かならずしも程度極上の個体」とも言い切れないのが正直なところだと思います。

ちなみにこのモデル、オークション出品時は走行距離 約250km(厳密には248km?)と全く走られていませんが、もしかすると観賞用としてガソリンはほとんど入っていない状態なのかもしれませんが、その他のオイル関係まではどうなっているかは不明。

タイヤも1990年にオーナーに納車されてから一度も交換されていないため、パフォーマンスを発揮できるかは不明

足もとを見ていくと、タイヤは33年前(1990年の納車時)に装着されたままのピレリ製P ZEROで、ホイールは15インチの2ピース鍛造アルミホイールを装着しています。

基本的には全て当時のオリジナルのままということになりますが、先ほどのガソリンのことも含め、タイヤも33年前のものともなれば、カタさやグリップ、トラクションなどにおいてパフォーマンスを最大限に発揮できるかは微妙なところではないかと思います。

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