エンツォフェラーリをデザインし、同車にてスピード違反を犯した奥山清行 氏が新型Kode 61 Bridcageを世界初公開!ベースは不明ながらもフェラーリ・モンツァSP2風のオープンモデル

スピード違反で何かと話題になったKen Okuyama氏が新たなスーパーカーを発表!

2023年5月19日~21日まで、イタリアにて開催されている希少なヒストリックカーを集めた世界でも有数のイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」にて、全く新しい限定モデルが世界初公開されました。

今回このモデルを発表したのは、過去に世界限定399台のみ生産されたエンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)をデザインした唯一のデザイナーである奥山清行 氏(Ken Okuyama)。

奥山 氏といえば、先日自身のデザイン事務所にある展示用のエンツォ・フェラーリにて、法定速度40km/hに対して88km/hを超える128km/hに走行 → 警察に摘発され話題となりましたね。

速度超過に至った理由としては、「前方に軽自動車がいたため、上り坂を法定速度で走行したものの、逆にエンジンに負荷がかかってしまい、ラジエーターの水温が異常値まで上昇した。風を当ててエンジンを冷やすため、下り坂に差しかかった地点でアクセルを踏み込んだ」と供述したことから、理由があまりにも”非現実的過ぎる”としてニュースでも注目が集められました。


マセラティ・ティーポ61バードケージをモチーフにしたオープンモデル

そんな奥山 氏は今回、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステにて公開したモデルがKode61 Birdcage(コード61・バードケージ)と呼ばれる限定モデルで、見た目は何となくフェラーリ・モンツァSP2(Ferrari Monza SP2)にも見えるスピードスターモデル。

ちなみにこのモデル、ベースとなるプラットフォームやエンジン、モデルの詳細は明らかにおらず、唯一明らかになっているのは、1959年~1961年にかけて生産された象徴的なマセラティ・ティーポ61レースカーからインスピレーションを得た特別な一台であること。

Kode61 Birdcageは、フロントガラス(フロントスクリーン)やトップルーフの無い完全なスピードスタータイプで(もちろん外付けの手動脱着式となるソフトトップルーフなども無い)、2人乗りのキャビンが完全に露出しているのが特徴です。

見る角度によっては、フェラーリ・モンツァSP2風ではありながらも、カラーリングなどからレトロチックでエレガントな印象を与えつつ、しかしレーシングカーならではのオーラと雰囲気はこのモデルならでは。

フロント・リヤ共に大きく膨らんだフェンダーや、まるで円盤のような鋭いフロントエンドとリアエンド、そして上向きに開くバタフライドアを採用するなど、見れば見る程に個性の強い一台に仕上げられていますね。

2ページ目:Kode61 Birdcageは完全なワンオフモデル?それとも数台限定の和製スーパーカー?