一体どこで眠ってたんだ…見渡す限り「白、白、白」なポルシェたち56台が競売に出品!走行距離「僅か19km」の918スパイダーや911GT2RSなども

まさかこんなに凄いお宝たちがアメリカに眠っていたとは…

クラシックカーからエキゾチックカーまで、様々なモデルたちが出品されているRMサザビーズオークションですが、今回このオークションにて、アメリカの特別なコレクターが集め続けたポルシェモデルたち「56台」が一挙に出品されることが判明しました。

今回出品されるポルシェモデルですが、何と全てホワイトのボディカラーとのことで、約10年かけて集められたそうです。

しかもそのモデルのほとんどが「全く走られておらず」、超希少な限定モデルでさえも納車されてからすぐにコレクションとして保管されてきたわけですから、その価値はとんでもないものになりそう。

最も古いモデルだと1965年のクーペモデルが出品され、最も新しいモデルだと2021年の911タルガ4Sヘリテージデザインエディションと、かなり幅広いモデルたちが登場しているので、今回はそのうちのごく一部の仕様、そして予想落札価格をチェックしていきましょう。


➀ポルシェ918スパイダー・ヴァイザッハパッケージ(2015年式)

まずは、ポルシェが2013年に世界限定918台のみ販売した918スパイダー(Porsche 918 Spyder)。

ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクトゥールによるフルオーダーメイドにより、96,000ドル(日本円に換算して約1,430万円)のオプションが設定された究極の1台。

もちろん、専用オプションとなるヴァイザッハ・パッケージも装備されたカスタム仕様ですが、ボディカラーはグランプリホワイト(9A5)に仕上げられ、足もとには同じカラーのマグネシウムホイールを装着。

更にフルレザーにて仕上げたヨッティングブルーのトリムアクセントに、ビアンコ・レダのパイピングを追加設定。

走行距離は僅か19km(12マイル)と全く走られておらず、納車されてからすぐにコレクションとして飾られたのだと思われます。

ちなみにシリアルナンバーは「656」で、車台番号は「WP0CA2A13FS800656」、予想落札価格は2,500,000ドル~3,000,000ドル(日本円に換算して約3.7億円~約4.5億円)となっています。

②ポルシェ911カレラRSR 3.8(1993年式)

続いては、ポルシェが僅か51台のみ製造したという911カレラRSR 3.8。

おそらくは、ポルシェが定めたVIP顧客のみが購入できるモデルの中でも、最もワイルドな911(964)だと思われ、「特別な願い」を物理的に実現した一台と云われています。

製造された僅か51台のなかの最後のモデルとのことで、ポルシェモータースポーツによって設定されたレザーインテリアを備えたのはわずか2台のみとなる「ストラッセンバージョン」のRSRで、2台目の個体となるようです。

これは、1996年3月にイギリスユーザーに新車として納車されたもので、その後2015年に発見され、走行距離は僅か「70km」と全く走られていない幻の一台。

納車時から一度も交換されていないオリジナルタイヤを装着し、ボディカラーはグランプリホワイト(L908)、内装もカンカンレッドとグランプリホワイトのレザーを採用しています。

ちなみに、本モデルの予想落札価格は2,000,000ドル~2,500,000ドル(日本円に換算して約3.0億円~約3.7億円)とのことです。

③ポルシェ911GT2(1997年式)

続いては、1997年式となるポルシェ911GT2。

本モデルは、日本人オーナーに納車された限定17台のうちの1台とのことで、空冷ターボチャージャー付きの911モデルの最後のモデルであり、ポルシェ993世代の手作りの「聖杯」ともいわれています。

ボディカラーはグレイシャーホワイトにペイントされ、内装はシンプルなブラックレザーに設定。

パワートレインは、排気量3.6L M64/60Rツインターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力は430hpを発揮するハイパフォーマンスモデル。

走行距離は「15,226km」あまり走られておらず、内外装共に当時のオリジナルのままとなっています。

ちなみに、本モデルの予想落札価格は2,000,000ドル~2,200,000ドル(日本円に換算して約3億円~約3.3億円)とのことです。

2ページ目:更に希少なカレラRS 2.7ライトウェイトや、911GT2RSも予想落札価格は億超え?!