フェラーリが突如としてワンオフモデル新型SP-8を世界初公開!F8スパイダーベースで、ホイールはF40をモチーフに…812スーパーファストの後継と思わしき開発車両をスパイショット!

何の予告もなくいきなりワンオフモデルを発表してくるのはフェラーリの定番

イタリアのスーパーカーメーカーでお馴染みとなるフェラーリが、2023年10月24日に突如としてワンオフモデルとなる新型SP-8を世界初公開しました。

今回発表されたワンオフモデルは、フェラーリオーナーの中でも限られた上客しかオーダーできない世界に一台しか存在しない個体で、40周年記念モデルとして発売されたスペチアーレモデルのF40からインスパイアされた専用ホイールが採用され、ルーフは装備されていません。

果たしてどのようなワンオフモデルなのか?ベースとなるモデルは何なのかも含めてチェックしていきましょう。


新型SP-8のベースとなっているモデルはF8スパイダー

こちらが今回公開された、フェラーリのワンオフモデルとなる新型SP-8のエクステリア。

本モデルは、台湾のVIPオーナーが依頼したモデルだそうで、ベースとなるのはオープントップのF8スパイダー(Ferrari F8 Spyder)。

本来であれば、電動格納式となるハードトップルーフが採用されているF8スパイダーですが、このSP-8ではトップルーフを完全に切り落としたフルオープンモデル。

ボディカラーは、マットな仕上がりとなるアルジェント・ミカリッツァート(Argento Micalizzato)と呼ばれる特別カラーと、光沢のあるマジョーラカラーにも見えるブルーサンドストーンで仕上げられたカーボンファイバーパネルを組み合わせた2トーンカラーとなっています。

ベースがF8スパイダーとわからないレベルに変貌

世界に一台しか存在しないワンオフモデルということで、職人の技術によって作られた専用ボディパネルはもちろんのこと、ベースとなるF8スパイダーの面影を無くすかのような別物レベルのエクステリアデザインはかなり魅力的。

例えばフロントヘッドライトは、SP-8用に作られた完全オリジナルで、ユニークなフロントマスクとレンズを備えていますが、テールランプはローマ(Roma)の意匠を踏襲した特注仕様。

フロントガラスとエキゾーストチップは、V6ツインターボ+プラグインハイブリッド(PHEV)モデルとなる296GTBから派生したもので、レトロな雰囲気のホイールに関しては、マットグレー仕上げとなる5本スポークアルミホイールを装着していますが、旧世代のスペチアーレモデルとなるF40のホイールを現代風にアレンジしているとのこと。

そしてもう一つ注目したいのが、ワイドなアルミニウムフロントグリルで、これは3Dプリンターを活用した専用のデザインとのことですが、金型もこのモデルのためだけに特別に作られました。

改めてリヤクォータービューを見ていきましょう。

レトロな味わいの垂直のストレーキにて囲まれたデザインも個性的ですし、テスタロッサなどの横方向のストレーキを備えたクラシックなモデルを彷彿とさせながらも、縦方向のストレーキがあるエンジンカバーもユニーク。

なおフェラーリは、今回のモデルにおいて「屋根が無くとも快適で静かであることを実現するために、数値流体力学(CFD)シミュレーションを通じてボディを完成させるのに多くの時間を費やした」と説明しています。

内装は結構シンプルなネイビーブルーとイエローの2トーン

そしてこちらはインテリア。

センターシフトを見ていくと、SF90ストラダーレをベースにしたパーツが流用され、レーザーエッチングされたネイビーブルーのアルカンターラシートに、イエローのアクセントカラーを追加しています。

なおカーペットは、虹色の効果を持つツイル生地で作られているのもポイントです。

パワートレインは、F8スパイダー同様に排気量3.9L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力720ps/最大トルク770Nmを発揮します。

本モデルは、既にイタリアのムジェロサーキットにて特別に展示されており、その後2023年10月30日より、フィナーリ・モンディアーリ・フェラーリ2023にて特別出展され、更にその後は2023年11月16日~2024年3月まで、マラネロのフェラーリミュージアムにて展示される予定です。

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