当時32億円以上にて落札された「世界で最も走行距離が少ない」マクラーレンF1が3年ぶりに競売に出品!F1 GTRはパーツ代だけでランクル300が購入できる?!
2021年に2,000万ドル以上にて落札された希少なマクラーレンF1が、約3年ぶりにオークションに登場!
2021年に開催されたペブルビーチにて、「世界で最も走行距離が少ない」と言われているマクラーレンF1が競売に出品され、当時20,465,000ドル(日本円に換算して約32.4億円)というとんでもない金額にて落札されました。
このマクラーレンF1は、約3年ほど一人のオーナーが所有し、その期間での走行距離は僅か13マイル(21km)と全く走られていません。
今回、約3年ぶりに再びオークションに出品されることが決定したF1ですが、改めてどのような仕様なのか見ていきましょう。
ボディカラーは極めて珍しいクレイトン・ブラウン
こちらが2024年5月13日、サザビーズ・オークションにて出品される1995年式のマクラーレンF1。
ボディカラーは何とも珍しいクレイトン・ブラウンで、走行距離は僅か408kmと全く走られていません(前回のペブルビーチでは387kmだった)。
3年前のオークションの出品元は、グッディー・アンド・カンパニーという中古車ショップで、2021年に販売された車で「最も高い車」と評され、更に同社のカーラインナップ史上最高額での販売となりました。
本モデルのシャシーナンバーは「029」で、おそらく世界限定106台中29台目に製造された個体を指すのだと思いますが、ここまで走行距離が少なく、且つ内外装共に新品同様の美しさを維持しているF1は極めて珍しいのではないかと思います。
マクラーレンF1は維持費もぶっ飛んでいる
ちなみに、マクラーレンF1の維持費は、通常のスーパーカー/ハイパーカーとはケタが異なることでも有名で、これまで明らかになっている内容を整理すると以下の通り。
◇部分塗装もしくは再塗装するのに、マクラーレン本社に輸送する必要があるため、そのための費用で1,000万円以上であり、預ける期間は約半年
◇全く乗らなくとも1回あたりの点検にかかる費用は約600万円
◇燃料関係のパーツ交換は最低でも5年に1回必要で、その交換費用に約1,200万円~約1,500万円(円安の影響や部品代の高騰により変化)
◇定期点検の際は、F1専門のスタッフが本社から派遣され、最低でも2日は点検期間を要する
◇クラッチ交換は2年~3年に一回は必要で、その交換費用に500万円以上
◇タイヤ交換は特殊な手法によって交換され、さらにサスペンションなどもリセッティングする必要があるため、約600万円~700万円の費用が発生する
以上の通りとなります。
なお、車を所有するだけで維持費がかかると言われているブガッティ・ヴェイロン(Bugatti Veyron)/シロン(Chiron)も、上記の内容に近い費用が発生することは、前回のブログでもお伝え済ですが、マクラーレンF1の場合は点検などをする際に「旧世代のPC」などを使用しなければならないため、何れメンテナンスできないような芸術品に留まってしまう恐れも。
一方で、F1専属のスタッフが極端に少ないとの話も聞くため、今後点検含めた維持費も更に高騰するのではないかと予想されます。
How Crazy Expensive Is It to Maintain a McLaren F1?
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