ホンダ新型シビックタイプR(FL5)のキャンセル多発劇は何だったのか…今では「キャンセル待ち」が多く、店舗によっては「100名以上」のお客さんがキャンセル待ちに並ぶ事態に

2023年夏以降、一時的にシビックタイプR(FL5)の注文・予約キャンセルが発生していたが、今ではキャンセル待ちのお客さんが多いようだ

2022年9月に発表・発売されるも、僅か4か月という短い期間で受注停止となったホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。

前回のブログでもお伝えしましたが、2023年夏以降からホンダディーラーでのキャンセルが複数台発生していたものの、その後キャンセル分の枠は新たな購入希望者もしくは(キャンセル待ちではなく)少し購入検討をしていたユーザーさんが購入することに。

このキャンセル枠に関しては、私も様々なご縁やタイミングがあって購入させていただくこととなり(当時は相場下落などの理由でキャンセル枠が中々埋まることが無かった)、2024年2月に2台目のシビックタイプR(FL5)が納車されたわけですが、その後のホンダディーラーからの情報によると、どうやら販売店によっては「1店舗あたり30名以上」となるFL5のキャンセル待ちがあるようです。


結局2023年夏以降のキャンセル多発は何だったのか?

今回このような事態になっているなか、2023年夏以降のキャンセル多発は何だったのか?というのが改めて気になる所。

この時期はシビックタイプR(FL5)に限らず、様々な自動車メーカーへの部品供給や半導体の供給が安定的になり、更に同社の納期が一時的に短縮されるなどの偶然が重なり、ユーザー向け車両の納車がどんどん進んだんですね。

その後、タマカズが増えたことにより中古車相場が下落したこともあって「投機目的で予約していたユーザーが相次いでキャンセル」していたそうですが、私がお世話になっているホンダディーラーでも4名以上の注文・予約キャンセルが発生。

今思うとリスクしかないな…すぐに転売できそうなモデルを複数注文するユーザーも

なかには、トヨタ新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)とFL5を同時に注文していたお客さんもいらっしゃったそうで、前述のように納期短縮が重なったことで「ランクル300とFL5の納期がほぼ同じタイミング」に。

しかもそのときには、どちらの車両も相場が少し落ち込んだタイミングでもあったため、「投機目的で購入することは危険」と判断したことから予約・注文をキャンセルする人もいました。

これは私がお世話になっているホンダディーラーだけでなく、SNSでも複数台購入して大量の納車待ちリストをプロフィール欄に掲載しているユーザーも幾人か見受けられましたが、その後プロフィールに記載されていた車両たちが一気に納期短縮となり、1か月~2か月も経たないまま次から次へと納車・売却 → おそらく売却益は全くなく、残債ばかりが膨れ上がっていったのではないか?と推測しますし「かなり危険な橋を渡っていたんだな…」と思ったり(最終的にSNSのアカウントも削除されている)。

少し話は逸れてしまいましたが、FL5に関しては、既に具体的な製造時期や納期も明らかになっていたにも関わらず、突然のキャンセルで販売店側も困惑したそうですが、その後様々なお客さんに声をかけたことで、何とか別のお客さんが正式に契約 → 既に納車されているお客さんもいらっしゃいます。

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