【悲報】メルセデスベンツの電気自動車 EQSが全く売れずに1世代限りで生産終了の方向へ。次期型はSクラスに統合され「派生グレード」として販売されるようだ
メルセデスにとってEQSは黒歴史になるかも…
メルセデスベンツのフラッグシップモデルでお馴染みとなるSクラス(Mercedes-Benz New S-Class)。
このモデルのピュアEVブランドとして新しくラインナップされたのがEQSになりますが、本モデルが全く売れないとして、将来的にラインナップから除外され「Sクラスの派生モデル」として販売されることが明らかとなりました。
海外カーメディアAutocarの報道によると、次期Sクラスでは内燃機関を搭載するガソリンモデルと100%電気自動車のピュアEVモデルの2種類を展開するとのことで、「EQS」のネームモデル自体が完全に廃止されるそうです。
まさかこんなにも早くメルセデスCEOの口から明らかになるとは…
ちなみにこの情報は、メルセデスベンツのCEOであるオラ・ケレニウス氏がAutocarのインタビューより明らかになったもので、同CEOは「将来的にEQSを廃止にして、Sクラスには内燃機関と電気自動車の2種類が登場する」と明言。
加えて同氏は、「このフラッグシップモデルでは、ガソリンモデルと電気自動車として展開される一方、内外装とも似たようなデザインになるだろう」と説明しながらも、BMWの7シリーズとi7が同じプラットフォームで共有するようなモデルではなく、それぞれの専用プラットフォームが採用される可能性があるようです。
ピュアEVのSクラスがMB.EAラージ、ICEのSクラスがMRAハードウェアのアップデート版
具体的には、内燃機関を搭載しないピュアEV版のSクラスは、MB.EAラージアーキテクチャを採用すると予想され、一方のガソリンモデルは、現行モデルにも採用されているMRAハードウェアのアップデート版がベースとなる可能性が高いとのこと。
ちなみにこの情報は、2024年6月末にオラ・ケレニウスCEOが「MB.EAプラットフォームの廃止に関する噂を否定した」ことにも繋がっており、開発自体も「急ピッチで進んでいる」と説明したばかり。
Autocarとの新たなインタビューにて、同氏は再びこの報道を否定しており「我々はすでにMB.EAラージアーキテクチャの計画を立てている」と述べたそうです。
ピュアEVとしてもメリットもあれば、デメリットもある
ちなみにこの次期SクラスのピュアEV版に関しては、特注の電動プラットフォームとして採用される予定で、通常のガソリンモデル用のプラットフォームとは異なり、オーバーハングを短くした後にホイールベースを延長する可能性があるため、セダンのバランスや比率が変わることも考えられるとのこと(王道のセダンスタイルではなく、ファストバックに近いスタイルになるかも…?)。
また、オイル部品を装着する必要がないため、パッケージングが大幅に改善されてシンプルになり、ガソリンモデルに比べてスペースを大きく活用できるのは魅力的ですが、その分単体の部品の重量が重くなることもあって、車体重量はガソリンモデルよりも大幅に重くなることが懸念されるようです。