フェラーリが最強のスペチアーレモデル新型F80を世界初公開!V6ターボ+PHEV搭載で1,184馬力を発揮!限定799台のみで価格は日本円で「約5.8億円」

2024-10-18

2013年にラ・フェラーリが登場して10年以上…遂に新たなスペチアーレモデルとなるF80が登場!

日本時間の2024年10月17日(木)21時、フェラーリが最新のスペチアーレモデルとなる新型F80を世界初公開しました。

このモデルは、GTOシリーズやF40/F50、エンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)、そしてラ・フェラーリ(LaFerrari)に続く特別な一台で、世界限定799台のみ販売されることが明らかとなりました。

フェラーリの最上級スペチアーレモデルともなると、ラ・フェラーリのように世界限定499台+1台のみだったり、オープントップのアペルタともなると209台+1台のみとかなりの少数になるわけですが、トップカスタマーの人口が増えてきたから?なのか、今回の販売台数がF12 tdfと同じなのは意外でしたね。


その見た目は296GTBや12チリンドリといった近未来的なデザイン

こちらが今回、フェラーリより発表された新型F80のエクステリア。

デザインはどことなく、V型12気筒自然吸気エンジンを搭載する新型12チリンドリ (New 12 Cilindri)のような、365GTB/4(デイトナ)を彷彿とさせるようなノーズガーニッシュが印象的。

ボディサイズは、全長4,840mm×全幅2,060mm×全高1,138mmと相変らずワイド&ロースタイル。

デザインとしては、どこか懐かしみを感じながらも「電動化の未来を切り開く最新デザイン」であることは間違いなく、これからのフェラーリを象徴するデザインになりそう。

新開発3.0L V6ターボエンジンを搭載し、ハイブリッドシステムによる総出力は1,184hpを発揮!

しかしエンジンレイアウトとしては、リアミドシップに新開発の排気量3.0L V型6気筒ターボチャージャー付エンジンを搭載し、296をベースとしたレーシングカーや499Pル・マンレースカーと同じバンク角120度とほぼ同じ性能で、296GTBよりも+237hpも高いにもかかわらず、重量自体は全く増加していないのも驚き。

しかも、ここに+3基の電気モーターを組合たハイブリッドシステムとなるわけですが、エンジン出力のみで驚異の900hpを発揮し、ハイブリッドシステムも含まれるとシステム総出力は1,184hpを発揮。

これはフェラーリのラインナップモデル史上最強のパフォーマンスを持つわけですが、0-100km/hの加速時間も僅か2.15秒と非常に速く、0-200km/hの加速時間は僅か5.75秒、それでいて最高時速は350km/hにまで到達します。

V6ターボながらも、エンジン回転数は9,000rpm超え

ちなみに、これだけの性能を得られた背景としては、フェラーリ曰く「点火と噴射のタイミングを変更し、296GTBと比較して燃焼室の圧力を+20%増加させたことが大きい」とコメントしていて、トランスミッションも8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が採用されたのも、その増加した圧力を考慮して特別に調整されたため。

タービンとコンプレッサー間のシャフトに、モーターを備えた電動ターボにより、ラグが実質的に排除され、これらのアップグレードによりV6エンジンの回転数は9,000rpmに到達し、ダイナミックリミッターは9,200rpmと、まるで自然吸気のような回転数を実現しているとのこと。

こちらはリアデザイン。

テールランプは丸形ではなく、296GTBや12チリンドリ同様に水平基調となる2灯式を採用し、更にリアエンジンフードには6つのダクトが設けられることで”6気筒”を表現。

フェラーリの新たな可能性を切り開くV型6気筒ターボチャージャー付エンジンですが、これ以外にも自社製電気モーターの開発・製造もおこなわれ、フロントアクスルには2基のモーターとインバーター、そして統合冷却システムを搭載。

そして3基目のモーターはリアセクションに設けられるわけですが、フロントの2基のモーターはトルクベクタリングを可能にし、回生ブレーキを通じて最大282hpをフロントアクスルに伝達することが可能になっているそうです。

なおリアセクションの電気モーターは、「ガソリンエンジンの始動」、「エネルギーの回収」、「必要に応じてトルクの追加を行う」ための3つの基本機能を実行。

これにより総出力80hpを増加し、回生モードでは94hpのエネルギーを回収でき、これら3基の電気モーターは、総容量2.3kWhの800Vリチウムセルバッテリーパックに接続されていて、モーターだけの総出力は325hpを発揮するそうです。

ドア開閉はラ・フェラーリと同じで、価格は日本円で約5.8億円

ドア開閉は、もちろんラ・フェラーリと同じディヘドラルドアが採用され、他のラインナップモデルとの差別化はもちろんのこと、究極のスペチアーレモデルであることを象徴します。

なお、本モデルの車両本体価格は360万ユーロで、日本円に換算すると驚きの約5.8億円となるわけですが、フェラーリより選ばれしトップカスタマーは既に購入・契約済みで、もちろん799台全て完売。

発売時期は2025年後半頃を予定しているそうですが、おそらく日本国内でも先行展示会が開催されるでしょうし、ラ・フェラーリやエンツォ・フェラーリ以上に多くのF80を目撃できる可能性も高そう(日本への割当て台数は41台とのこと)。

2ページ目:F80のパフォーマンスやユニークな技術を採用した車内もチェック!