2025年に米国で販売終了と噂の三菱ミラージュの売上がヤバイ!何と2024年1月~12月の販売台数は前年比+125%増、第4四半期では新型アウトランダーよりも販売台数を上回る事態に

価格高騰が進む中、ミラージュは数少ない安価なモデルだからこそ売れているのかも

材料費や物流費の高騰により、車両本体価格の改定と共に値上げが止まらない新車・新型車ですが、こうしたなかで「安価な価格」で販売されている三菱ミラージュ (Mitsubishi Mirage)の需要が高まっているとのこと。

日本では既に販売終了しているミラージュですが、アメリカではセダン/ハッチバック共に在庫車として販売を継続しており、安価な価格帯で販売していることを理由に「販売台数が急増」しているとのこと。

この他、三菱のアメリカ法人が公開した2024年1月~12月度の新車累計販売台数と、2024年第4四半期の販売台数を見ていきましょう。


ミラージュは2024年の新車販売台数において「2番目に売れている三菱車」となっている

三菱のアメリカ法人は、2024年1月3日に2024年1月~12月度の通年となる新車販売・登録台数に加え、2024年第4四半期となる新車販売台数を公開しましたが、前者の販売台数は109,843台を記録し、2019年以来となる最多での販売台数を記録。

そのなかでも、2025年内にアメリカでの販売終了が囁かれているミラージュの販売需要が高まっているそうで、何と前年比での売り上げは2倍以上にまで向上しているとのこと。

早速、2024年1月~12月度の通年となる三菱の新車販売・登録台数を見ていきましょう。

【2024年1月~12月度の三菱新車販売・登録台数一覧】

■ミラージュ
2024年1月~12月度:29,766台(前年比+125.2%増)
2023年1月~12月度:13,219台

■アウトランダースポーツ
2024年1月~12月度:15,124台(前年比+0.7%増)
2023年1月~12月度:15,015台

■アウトランダー
2024年1月~12月度:45,253台(前年比+6.5%増)
2023年1月~12月度:42,501台

■アウトランダーPHEV
2024年1月~12月度:6,975台(前年比+4.4%増)
2023年1月~12月度:6,681台

■エクリプスクロス
2024年1月~12月度:12,724台(前年比+28.2%増)
2023年1月~12月度:9,924台


■累計
2024年1月~12月度:109,843台(前年比+25%増)
2023年1月~12月度:87,340台

以上の通りとなります。

なぜミラージュだけこんなにも販売台数が伸びている?

今回の三菱USAの新車販売・登録台数を見ていくと、全体では前年比+25%増となっていて、そのなかでもミラージュは+125.2%増となっています。

なぜここまで販売台数が増加しているのかというと、おそらくは価格高騰が進む自動車業界において、ミラージュはハッチバックモデルで16.695ドル(日本円に換算して約262万円)から、G4セダンは17,795ドル(日本円に換算して約280万円)からと、2万ドルを切る安価な価格設定が影響しているのでは?と推測。

アメリカで販売されているミラージュは、日産ヴァーサの16,930ドル(日本円に換算して約266万円)に次いで「アメリカで2番目に安価な車」としても有名ですが、今回これだけ販売台数が伸びている背景には、もしかすると2024年初め頃に明らかになった「アメリカ市場からの撤退」も大きく影響しているのかもしれませんね。

今後三菱は、アメリカ市場においてミラージュの2025年モデルを生産・販売する計画はなく、SUVを中心に販売していくことを発表済ですが、三菱ディーラーも在庫一掃セールを目的に、大幅な値引き・割引きもあって一挙に売れていることも考えられるかもしれません。

なお三菱によれば、販売店でのミラージュの在庫販売は「2025年夏頃まで続く」とアナウンスしているものの、これだけの勢いある売行きともなると、もしかすると早期的に完売する可能性も考えられそう。

失われる前に、再びミラージュが評価される時が来ようとは…

これだけ急速的に物価高が続く昨今、安全性や近未来性、トレンドなど様々な形で新車・新型車が売れているものの、それ以上に「安価に購入できる新車」の数も一気に減ってきているため、今ではミラージュやヴァーサこそ貴重な存在なのかもしれません。

2ページ目:三菱USAの2024年第4四半期では、稼ぎ頭のアウトランダーよりもミラージュが売れる珍事?!