【日産の隠し玉】フルモデルチェンジ版・新型リーフ (ZE2)は単なるEVではない!ステアリング制御にフェアレディZ (RZ34)の走りのDNAを注入していた

2025-10-19

新型リーフ (ZE2)は単なる電気自動車ではなく、デザインや走り含めてフェアレディZ (RZ34)の要素も備えている?

2025年10月8日に発表され、2026年1月15日に発売予定となっている、日産のフルモデルチェンジ版・新型リーフ (Nissan New Leaf, ZE2)。

2025年10月29日より、東京ビッグサイトにて開催されるジャパンモビリティショー2025 (JMS2025)でも出展されることが決定しています。

新型リーフに関しては、まずは上位グレードとなる78kWhのバッテリー容量を搭載したB7が先行にて販売され、その後は55kWhのB5が遅れて販売される予定です。

具体的なスペックや価格帯も明らかになったリーフですが、今回新たな情報が展開されており、どうやら現行フェアレディZ (New Fairlady Z, RZ34)の技術がいくつか採用されていることが判明しています。


新型リーフ (ZE2)は、フェアレディZ (RZ34)や様々な主力モデルの技術を結集している

日産はドライバーに対して、新型リーフ (ZE2)が「単なる電気自動車」ではなく、ハッチバック以上の存在として認識してもらいたいと考えているそうで、このモデルが、「主力モデルからスポーツモデルのファレディZ (RZ34)の精密なDNAに至るまで、日産ブランドのラインナップ全体を通して、長年培ってきたノウハウを結集したモデルだ」と語っています。

海外カーメディアCARSCOOPSは、日産の市場担当シニアマネージャーであり、長年エンジニアとして活躍してきたクリスチャン・スペンサー氏に取材したところ、新型リーフが日産車を運転することの意味をどのように体現しているかを語りました。

日産の様々な車種の設計を担当してきたからこそ、リーフは特別な車へとアップデート

実はこの人物、日産のトラックやセダン、SUV、スポーツカーなど、ほぼすべてのセグメントで経験を積んできてスペシャルエンジニアで、彼の見解では、日産車のような走りを実現するには、「特定の種類の体験ではなく、設計段階から始まる姿勢が重要である」と説明。

スペンサー氏は、「この会社に長く勤めてくれるエンジニアがいます。彼らは、この会社が現場主義の会社であることを本当に気に入っています。フェアレディZを、リーフのように走らせるとか、リーフをパスファインダーのように走らせるとか、そういうことではありませんが、情熱を注ぎ込み、ユーザー体験を最優先に考えるということです」と語り、改めて車づくりの原点を語りました。

日産は航続可能距離だけでなく、走りにおいても強くPRすべきだと思う

ちなみに、新型リーフのステアリングの精度や制御性などは、実はRZ34からヒントを得てからリーフに適用し、車を複雑にしすぎずにEVプラットフォームに適合させてきたそうです。

RZ34の要素といえば、リアテールランプの3Dホログラム「Ⅱ三(ニッサン)」が有名かと思いますが、実はこのテールランプだけでないんですね。

同氏は、「高性能スポーツカーではありませんが、運転の楽しさは変わりません。ユーザーにとって、熱狂的で楽しく、直感的に操作できる車を目指しています」と語り、車の走りの楽しさにおいて、現在の日産のラインナップで考えたらRZ34が最も近しく、そのDNAがリーフに盛り込まれているのであれば、「単に航続距離が長い」だけでなく、走りの楽しさにおいても感動を与えてくれそうなところ。

もちろん、この走りが本物なのであれば、日産は「リーフは航続距離だけでなく、走りも進化している」ことを全面的にアピールすべきなのですが、日産は昔から自車のPRが下手くそであり、むしろ炎上させてしまうことが多いため(先代リーフと180SXの加速バトルは、とにかく批判が多かった)、今回のリーフは特にPRの段階で細心の注意を払うべきだと思います。

2ページ目:新型リーフ (ZE2)は、競合モデルのトヨタ新型bZ4Xとのスペックと価格勝負で既に負けている?