レクサスLMや日産・新型エルグランド (E53)対抗となる日本販売の中国Zeekr 009。そんなZeekrがまさかの販売台数「水増し」疑惑のスキャンダル

せっかくのジャパンプレミア前に、中国Zeekrが販売台数の水増し疑惑の報道

2025年10月29日より、東京ビッグサイトにて開催されるジャパンモビリティショー2025 (JMS2025)。

本イベントでは、日本の自動車メーカーだけでなく、韓国や中国の自動車メーカーからも新車・新型車が出展される予定で、何と中国の高級ブランドでお馴染みとなるZeekr (ジーカー)が、日本市場向けとなる新型Zeekr 009 (ジーカー・ゼロ・ゼロ・ナイン)をジャパンプレミア&販売開始することを明らかにしました。

既に中国やオーストラリア、シンガポール市場を対象に、高級ミニバンとして販売されていますが、そんなZeekrが「販売実績の水増し」をしているのではないか?と報道されています。


元々は2025年7月頃に報道されていた「水増し疑惑」報道

これは海外メディア・ロイター通信 (Reuters)が報道しているもので、中国の電気自動車ブランドである哪吒汽車 (Neta)とジーカー (Zeekr)は近年、販売台数のノルマを達成するために、違法に販売台数を水増し疑惑があったのではないか?とのこと。

実はこの報道、今回のZeekr日本進出がプレスリリースされる3か月ほど前の2025年7月22日に取り上げられたものですが、なぜか今になって「Zeekrを陥れるための記事」なのかは不明ですが、再び日本でも取り上げられる事態に。

ロイターが閲覧した文書やディ​​ーラーおよびバイヤーへのインタビューによると、Netaは累計6万台以上を水増していて、書類によると、買い手に販売する前に車両に保険をかける手配をしており、これにより中国業界の車両登録慣行の下で、月次および四半期の目標を達成できるよう早めに販売を計上していたそうです。

Zeekrの株価が再び下落する恐れも

ロイターが閲覧したNeta社が、ディーラーに送付した記録のコピーによると、同社は2023年1月~2024年3月にかけて、この方法で少なくとも64,719台の早期販売を計上。

これは、同社が過去15ヶ月間に報告した販売台数117,000台の半分以上に相当するものの、Neta社による早期販売計上の取り組みは、これまで報道されていませんでした。

ロイターが確認したディーラーやバイヤー、販売領収書によると、中国大手の吉利汽車 (Geely)傘下にあたる高級EVブランド・ジーカー (Zeekr)も、南部都市・厦門にて、主要ディーラーである国営厦門C&D汽車を通じて、2024年後半に同様の手法で早期販売を実施したとのこと。

Zeekrを非公開化する吉利汽車の株価は、香港にて最大4%下落しており、2025年6月26日以来最大下落となる見通しでしたが、日本でもようやく市販化され大きな話題となっているなかで、再びこのようなスキャンダルが報じられることは、大きな痛手になると思うんですね。

中国での熾烈な販売競争によって生まれたものであり、既に中国のEV市場も飽和状態に直面

なお、中国自動車産業の動向を追うアナリストや投資家は、2つの販売データを用いて業績を評価し、在庫水準を予測。

ちなみに、自動車メーカーが業界団体に報告する卸売り販売数は、メーカーから販売店への販売を示す一方、交通事故保険の登録記録から集計された小売り販売数は、ユーザーへの販売を示していて、買い手に届く前に販売済みとして登録された車両は、中国自動車業界では「走行距離”0(ゼロ)”の中古車」と呼ばれています。

この慣行は、慢性的な過剰供給によって引き起こされた、長年にわたる過酷な価格競争に揺れる世界最大の自動車市場における、熾烈な販売競争から生まれたもの。

国営メディアがゼロ走行距離車の慣行を非難し、中国国務院が不合理な競争を規制すると誓約し、他の中央政府機関が業界最大手との会合を開催して、そのような手法への懸念を表明するなど自動車業界は清算の時を迎えています。

Zeekrは、今回の疑惑について「ショールーム展示用だった」とSNSにて釈明

なお、中国自動車工業協会が運営する出版物「オートレビュー」は、業界省が販売登録後6カ月以内の自動車の転売を禁止することで、この慣行を取締る計画だと報じています。

オートレビューは、ロイター通信への声明にて、同社の報道には「走行距離ゼロの中古車に関する工業情報化部(MIIT)や、その他の関係当局に関する不正確な記述が含まれていた」とし、これらの部分は元の記事から削除されたと付け加えています。

ちなみに、今回の報道で注目されるNetaを所有する浙江合衆新能源汽車と厦門C&Dは、ロイター通信からのコメント要請に応じなかったものの、吉利汽車の広報担当者は「吉利は中国証券報の報道を断固として否定する」と説明。

一方でZeekrは、中国のソーシャルメディアプラットフォームWeibo(ウェイボー/微博)にて、「報道された車両はショールーム展示用だった」と発表しており、加えて「車両が展示中の安全確保のため、義務付けられている交通保険に加入していた」とのことですが、、購入者への販売時点では法的に新車であったと述べているようです。

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