日本で約40年間眠っていたフェラーリ「デイトナ」や210台目の「ラ・フェラーリ・アペルタ」の落札価格が判明。何れも予想落札額を更新

2020-05-26

以前、日本の納屋にて約40年ぶりに発見された「365GTB/4デイトナ」。
この個体は、スカリエッティ工場にて製造され、アルミニウムボディを備えた世界に1台しか存在しない公道仕様の「365GTB/4デイトナ」で、これはフェラーリの創設者であったエンツォ・フェラーリ氏の親友であるルシアーノ・コンチ氏によって新しく販売された個体となります。
そんな世界に一台しか存在しない「デイトナ」ですが、先日のRMオークションのフェラーリ・レジェンドEパッシオーネにて出品され、予想最高落札価格2.4億円に対し、最終落札価格は僅かに上回る2.5億円という結果となりました。

 

All eyes have been on the unique barn find alloy 365 GTB/4. It’s unrepeatable and sells for €1,807,000!

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製造年式は1969年6月となっており、シャシーナンバーは12653、特注のPlexiglasヘッドライトとパワーウィンドウが装備されています。
この個体は1972年のカーグラ誌にも掲載された記録があり、日本に輸入する前には3人のオーナーを経ていますが、その後は約40年間納屋にて誰にも発見されないまま眠っていたとのことです(ちなみに、この個体を最後に所有していた人物はタカイ マコトさんという人物)。

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続いては、「210台目」として特別に製造された「ラ・フェラーリ・アペルタ」。
世界限定209台のみ製造され、おまけに世界で一番購入が困難とされるフェラーリのオープンモデル「ラ・フェラーリ・アペルタ」が、セーラー・ザ・チャイルドの慈善団体によって新たに1台製造され、今回、210台目としてチャリティー・オークションに出品されたわけですが、予想落札価格4.5億円~6.1億円と言われていた個体の最終落札価格は(落札手数料も含めると)驚異の約11億円にまで跳ね上がりました。

画像の通り、210台目として出品する個体は、Rosso Fuoco1(ロッソ・フォーコ)という特別なレッドカラーをベースに、更にはパール系ホワイトのビアンコ・イタリアによるダブルレーシングストライプがフロントボンネットとリヤに加えられた”スペチアーレ風”のデザインとなっています。
リヤマフラは、ブラックペイント処理ではなく完全シルバーのチタン製で、ホイールもシンプルなシルバーカラーのスター形状となっていますね。

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最後は、フェラーリの70周年記念となるワンオフモデルの「488スパイダー・グリーンジュエル」。
世界でたった一台しか存在しないワンオフモデルで、ベース車両は「488スパイダー」となっており、外装は”グリーン・ジュエル”と呼ぶ名の通りグリーンカラー。
このデザインカラーを選定した理由としては、1965年と1966年に開催したKyalami 9時間耐久レースにて優勝したDavid Piperの伝説の「356 P2」のボディカラーがグリーンカラーであったことが大きな理由とも言われています。
こちらの予想落札価格は4,580万円~5,430万円と言われていましたが、最終落札価格は1.6億円と大幅更新。
やはりワンオフモデルという価値が大きく影響したのか、オークションスタートしてたった数分で1億円の入札額に至ったとのことです。

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