ホンダ「シビック・セダン」を見てきた。ハッチバックよりも大人しめのラグジュアリー・スポーツセダン

2020-05-26

先日、9月30日(土)~10月1日(日)まで開催していたホンダカーズ大商談会in福井県産業会館に訪問し、ホンダの新型「シビック・セダン」を見てきました。
今回のフルモデルチェンジにより、ホンダの掲げるデザインコンセプト「ロー&ワイドを基調とした機能的・革新的なシルエット」はもちろんのこと、「シビック・タイプR」や「シビック・ハッチバック」とは異なる、一歩身を引いたかのような落ち着いた表情とスタイリングはまさしくラグジュアリーセダン。
もちろん、スポーティな表情も垣間見えるこの一台はコスパ良しの最高の一台じゃないの?と思う程。

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さて、早速福井県産業会館の入口を抜けていくと、手前から新型「シビック・セダン」「シビック・ハッチバック」「シビック・タイプR」に並べられていました。
この中で先頭を仕切るのが「シビック・セダン」ですが、その隣に並ぶ「シビック・ハッチバック」や「シビック・タイプR」と比較しても、ちょっと方向性が異なるような雰囲気を持ちますね。

さて、早速フロントデザインを確認していきますが、基本的な「シビック」としてのデザインコンセプトは共通化されているものの、フロントグリルバーが「シビック・ハッチバック/タイプR」とは異なり、ブラックを基調としているわけではなく、セダンはメッキ加飾。
ボディカラーは「ホワイトオーキッド・パール」と、透明感のあるクリアな輝きを持った上品パールホワイトですね(ちなみにオプション価格37,800円)。

フロントヘッドライト周りを見ても、ハッチバックモデルではヘッドライト上部がブラックであったのに対し、セダンはメッキ加飾となっていますね。
ハッチバックモデルとの大きな差異としてはこの辺りが主となりますが、やはりブラックアクセントとメッキでは全く印象が異なるだけでなく、スポーツ志向となるかラグジュアリー志向となるかの大きな分かれ目となるのも非常に興味深いところ。

おまけにメッキパーツ周り、”ブラック”ではなく”グレー”のプラスチックパーツを流用していますが、若干ながらもチープ感があるのは否定できないところ。
フロントフォグランプ周りも、ハッチバックではメッシュだったものが、グレーの樹脂パーツへと変化しており、スポーティな印象を大きく抑えていますね。

本来であれば、サイドのデザインも確認したいところでしたが、この日は非常にお客さんも多く、撮影するのも中々に一苦労。そのため、サイドの撮影は実施できず。
サイズについては、全長4,600mm×全幅1,800mm×全高1,415mm(シビック・タイプRは全長4,560mm×全幅1,875mm×全高1,435mm)と、「シビック・ハッチバック」よりも全長130mm長く、全高は20mm低め。全幅は全く同じとなります。

ホイールベースもハッチバックと同様に2,700mmとロング化しており、そしてフロント・リヤのオーバーハングが短縮され、これによりロー&ワイドかつスポーティなデザインと一新。
スタイリングとしては、そこまで角ばったわけではなく、どちらかというと少し丸っこくフラットな印象。特にテールゲートスポイラーは、ルーフエンドのスポイラーと位置関係を合わせており、空力効果を発揮しているとのこと。
これもセダン特有のポイントではありますが、ガラスフレーム周りはドア取っ手にはメッキ加装の悪縁と加えることで、全体的に引き締まりのあるボディへと変化しています。

リヤデザインは何ともシンプルですね。
やはりハッチバックのように、リヤバンパーベゼルによるブラックのアクセントが無くなっている分、ホワイトの面積が圧倒的で、非常に落ち着きがあるどっしりとした身構え。
リヤテールのC形状も、ハッチバックよりも大型化され、立体感を演出。
マフラは下向きに隠れていますね。

ホイールは何とも個性的なアルミ切削+クリア塗装仕上げの17インチ。
リムの周囲にある消音機能により不快なロードノイズを低減し、静粛性を向上しているのだとか。
タイヤサイズはフロント・リヤ共に215/50R17 91スチールラジアルタイヤとなっています。

続いてはインテリアです。
インテリアカラーはブラックのみとなりますが、シート材質で、おまけにシート調整は電動パワーシート式。やはりラグジュアリー志向ということもあって、実用性と質の高さにフォーカスを当てているだけありますね。

ステアリング周りも非常に落ち着いており、コクピットから眺めた際の印象としては、躍動感を持つかのような雰囲気よりも、ゆったりと落ち着いたドライバーズシートに誘われたかのような気持ちになりますね。
ちなみにステアリングは3スポーク式。
ステアリング周りのスイッチも増え、ですが機能性も考慮しての最適な位置関係を実現している模様。

センターコンソールにはオートマ式のシフトノブ。これはハッチバックと同様ですね。
個人的にありがたいと感じたのは、電動パーキングブレーキとブレーキホールドがあるということ。
フット式でもサイド式のブレーキでもなく、先進的な電動パーキングブレーキを採用しているのはお見事ですね。

インストルパネルアッパーも中々に上質ですね。
柔らかくも上質なソフトパッドを採用し、更には見る角度によって色彩が変化するというメタル銅のガーニッシュパネルを採用することで、高級感を演出しています。

なお、パワートレイン排気量1.5L 直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力173ps、最大トルク220Nmを発揮。燃費は19.4km/L。
価格は265万320円とワングレードのみとなりますが、これだけの上質な仕上がりでこの価格は相当にお買い得だと思いますね。