ホンダの新型「シビック・ハッチバック」見てきた。想像以上にハード&スポーティな美的ハッチバック

2020-05-27

昨日、9月30日(土)~10月1日(日)まで開催中のホンダカーズ大商談会in福井県産業会館に訪問し、ホンダの新型「シビック・ハッチバック」を見てきました。
今回のフルモデルチェンジにより、ホンダの掲げるデザインコンセプト「ロー&ワイドを基調とした機能的・革新的なシルエット」はもちろんのこと、「シビック・タイプR」には負けず劣らずの基本姿勢を持ち、だけどそこに隠された機能美の追求力にはただただ脱帽するばかりの高性能スポーツハッチといった印象でした。

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さて、早速福井県産業会館の入口を抜けていくと、手前から新型「シビック・セダン」「シビック・ハッチバック」「シビック・タイプR」に並べられていました。
この中でセンターを仕切るのが「シビック・ハッチバック」ですが、その隣に並ぶ「シビック・タイプR」と比較しても、中々に負けず劣らずの激しめハッチバックといった印象。

さて、フロントデザインを確認していきますが、やはりこの攻撃的なデザイン(ボディカラーはホワイトオーキッド・パール)とブラック・アクセントは新型「シビック」のベースとなっていますね。
基本的なデザインについては、「シビック・タイプR」との大きな差は見られないものの、これまでの傾向にあった「シビック・ハッチバック」をベースにして、後付けの性能強化を行ってきた「シビック・タイプR」でしたが、新型においては各モデルを同時に開発し、「シビック・ハッチバック」の走行性能のレベルアップと「シビック・タイプR」の実用性の拡大を両立させているため、ある意味性格は全く異なる2台なのかもしれません。

ちょっと斜めから見ていきましょう。
フロントヘッドライトの形状・デザインは「シビック・タイプR」との大きな差異は無いものの、やはり前代に比べると切れ長になり、最近のトレンドにもしっかりと落とし込んできているところはホンダのさり気ない技術でもありますね。

少しライト周りをピックアップして確認してみましょう。
こうして見ると、ヘッドライト周りとフロントグリルとの境界線がほぼほぼ無く、フロントとの一体感を持たせる(ある意味本当のフロントマスクを被っている)ことで、ナチュラル且つアグレッシブで立体的な表情を創り出しているように感じますね。

続いては、サイドを確認していきましょう。
全長4,520mm×全幅1,800mm×全高1,435mm(シビック・タイプRは全長4,560mm×全幅1,875mm×全高1,435mm)と以前のモデルに比べて全長や全幅が大きくなり、全高は20mm下げていますが、タイプRよりは若干コンパクト。
ホイールベースは2,700mmとロング化、そしてフロントのオーバーハングが短縮され、これによりロー&ワイドかつスポーティなデザインと一新しています。
スタイリングとしては、そこまで角ばったわけではなく、どちらかというと少し丸っこくフラットな印象。特にテールゲートスポイラーは、ルーフエンドのスポイラーと位置関係を合わせており、空力効果を発揮しているとのこと。

個人的にお気に入りなのがこちらのホイール。
ダイナミック性能を高めた18インチホイールを装着し、それにセットされるのは235/40R18という扁平率の低いEAGLE F1タイヤ。
まるでスパイラルを描くかのようなダブル5スポークホイール、スポーツハッチバックとの相性は抜群ですね。

続いては、リヤデザイン。
これもまぁ何とも立体的で男らしい後ろ姿です。
ルーフトップから中央にかけては三角形を描くような急傾斜でありながら、中央からロアにかけてはほぼストレートな立下り。どっしりとしたスタイリングはまさにワイド&ローといった印象で、車高の低さがかなり際立ちますね。

リヤテールランプはC形状を描いていますが、真後ろから見たときと少し斜めからみたときとでは、その立体形状の影響もあって、異なるデザインに見えますね。
かなりの面積を占めるリヤバンパーベゼルはやはりダミーダクト風になっていますが、こういったスポーティなデザインを優先化するホンダの考えはかなりグッド。

マフラは、センターデュアルエキゾースト式となっており、近年のホンダのスポーツモデルには積極的に採用している方式でもありますね。
個人的には、もう少し径を大きくして、抜けを良くしてほしかったなぁという印象ですが、この辺りは環境法規制に準じて採用された径だと思うので、致し方ないところですね。

さて、最後はインテリアです。
内装は意外にもシンプルなブラックとなっていますね。
展示車両のシート材質はファブリックですが、オプションにて本革の選択も可能となっています。
ちなみに、シート調整は電動ではなく手動式となっています。

ドアの内張りは中々に高品質。
オーナメントパネルがカーボン調となっているため、全体の高級感がより一層にアップしていますね(チープ感は無し)。

シートデザインも中々にオシャレですが、実際に座った際の印象としては、やはりスポーツハッチバックと謳うだけあって若干硬め。
とはいっても、シートのホールド感はしっかりしているため、自身を包み込むような作りには感動するものがあり、運転する際の安心感はもちろんのこと、ステアリングを握ったときの興奮を受け止めるシートとの一体感はこの上ないものがあります。

ステアリングは3スポーク式。
ステアリング周りのスイッチも増え、ですが機能性も考慮しての最適な位置関係を実現しているのだとか。

センターコンソールにはオートマ式のシフトノブ。
個人的にありがたいと感じたのは、電動パーキングブレーキとブレーキホールドがあるということ。
フット式でもサイド式のブレーキでもなく、先進的な電動パーキングブレーキを採用しているのはお見事ですね。

ちなみにシフトノブのすぐ手前にはドリンクホルダーが集約していますね。

オーナメントパネルは上述の通りカーボン調となっていて、おまけにブラックを基調としているためシック且つスポーティな印象を受けますね。

なお、パワートレイン排気量1.5L 直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力182ps、最大トルク240Nmを発揮。燃費は18.0km/L。
価格は280万440円からとなっています。