ポルシェ「911GT2RS」をアウトバーンにてブッ飛ばしてみた。最高速度の公称値340km/hを超えて356km/hだった件【動画有】

2020-05-26

ドイツ・アウトバーンにて、ニュルブルクリンクでのラップタイムが市販車最速となる6分47.3秒という驚異的なスピードにて更新したポルシェ「911GT2RS」に乗って限りなくブッ飛ばす、という動画が公開に。
これは、SportAutoが独自で検証するために、実際にアウトバーン(唯一の速度無制限となる高速道路)にて行われたもので、検証を行う時間帯も夜中の3時過ぎと車通りが非常に少ないときを見計らって行っています。


ポルシェ「911GT2RS」といえば、世界限定1,000台のみ販売され、パワートレインは、排気量3.8L 水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションは7速PDKのみでマニュアルは無し、最高出力700ps、0-100km/hの加速時間は2.8秒、最高速度は340km/hにまで上るポルシェ最強のスポーツモデルとなります。

そんな、最強モデルとなる今回の「911GT2RS」には、「918スパイダー」専用のオプションであったヴァイザッハ・パッケージを設定しており、軽量のカーボンファイバーやマグネシウムホイール、レース用シートベルト、エアロパーツが備え付けられながらも約36kgも軽量化しているため、恐らく加速性能は更に向上してそうですね。
同車の最高速度の公称値は340km/hとなっていますが、本当にそれだけの速度にまで到達することができるのかを検証するも予想外の結果に。

実際に走行させてみたところ、トップスピードにて到達したのは340km/hではなく356km/hと公称値よりも16km/hオーバー。
良い意味でカタログ公称値を裏切る結果となりましたが、最近のスーパーカー/スポーツカーに限らずほとんどの車両にも言えることで、カタログスペック値(最高速度以外にも燃費も含めて)を超えるケースが非常に多く、メーカ側は敢えて「マージンを持たせた低い数値を出しているのでは?」と疑ってしまう程。
ただ、今回のような例はちょっと意外で、時速16km/hも超えてくるところは、もしかすると実際にメータが表示している数値と実測値が一致していない可能性もありますが、ある意味この動画は今後のスーパーカー/スポーツカーのプラス面での可能性を引き出す重要な動画になってくる可能性が有りそうです。

ちなみに、これはあくまでも説ではありますが、ランボルギーニ「カウンタックLP400」の最高速度の公称値は300km/hであるも、実際には最終モデルである25thアニバーサリーモデルですらも最高時速295km/hにて留まる結果となりましたが、それでも当時はぶっ飛んだデザインであったことと、非現実的な数字を表記していたことがスーパーカーブーマ―にとっては重要な要素であったとしており、299km/hではなく敢えて「300km/h」という数字でこだわってきたのもスーパーカーの重要な特徴とするために設定していたのではないかと考えられます(ユーザもさすがに時速300km/hも出ないと考えているも、そこにまた男のロマンを感じるため、敢えて何も言わなかったのかもしれません)。

【0-356 km/h (221 mph): Porsche 911 GT2 RS (991) meets Autobahn / Topspeed / sport auto】

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Reference:autoevolution