【提言】ホンダはe:HEVで快進撃を見せるべき!6,900億円赤字の今こそ問う。10台以上乗り継いだオーナーが、新型プレリュードの走りに見た「復活の光」

ホンダはBEVに固執することなく、e:HEVに全力を注いでも良いと思う

2026年3月12日、ホンダが電動化に向けて開発を進めてきたHonda 0シリーズ等が想定通り進まなかったとして、その特別損失が3,400億円~5,700億円となり、最大6,900億円の赤字に転落する恐れがあることを発表しました。

ちなみにこの最大赤字は、あくまでも電気自動車のBEVが売れなかったことも意味しているため、今後の方向性を定める上で「ハイブリッド e:HEVに注力していく」という軸がブレなければ、十分回復できるだけの余力は残っていると考えています。

多くのメディア/マスコミ、SNSなどにおいては、「ホンダは無能経営陣のせいで赤字企業へと転落した」「上場以来初の赤字企業へとなり下がった」と報道するために、どうしても”BEVの頓挫”が大きく影響していることが抜けてしまっているんですよね。

そんなホンダは今後、上記にもある通りハイブリッドモデルに注力していく考えを示していますが、その考えはトヨタも既に実行していますし、完全にBEVがコケる前に軌道修正することにようやく気付いたのだと考えると、これからのホンダの快進撃に期待したいところ。


ホンダのハイブリッドe:HEVは「低燃費で楽しい」

一度批判的な報道が続いてしまうと、どうしてもネガティブな情報しか流れてこない昨今のニュースですが、ホンダが持つ最大の武器は「ハイブリッドでも楽しい」ということ。

この”楽しい”という要素は色々な意味合いがあるわけですが、単純に「燃費が良い」だけでなく

・ピュアガソリンのような楽しさがある

・燃費の良さと走りの楽しさを両立している

・ワープするかのようなモーター加速が病みつきになる

など、様々なホンダのe:HEVを乗ってきたからこそ言えるんですよね。

ホンダのe:HEVモデルが低燃費なのは、前回のブログでも紹介しましたが、単なる法規制や騒音規制、排ガス規制に対応するだけでなく、ドライバーが楽しいと思えるような車に仕上げていることも大きなポイントだと思っています。

特に2.0L e:HEVのみをラインナップする新型プレリュード (Honda New Prelude, BF1)は、車両本体価格だけを見ると約620万円は高額に見えるものの、様々な「規制」に縛られながらも、キビキビとした走りや、官能的な「音」にも拘り、新世代e:HEVらしいガソリンスポーツカーのような走りを実現できたのも、ホンダが「エンジンのホンダ」「走りのホンダ」を諦めずに抗ってきたからなんですね。

ホンダは「ハイブリッド e:HEVに逃げている」のではなく、「様々な規制のなかで、ハイブリッド e:HEVでできることに挑戦」していて、そのなかでホンダらしい強みと個性を上手く活かしているのだと思われます。

今こそホンダは、変態的な技術力と野心を全面的に押し出すべき

もちろん、この考えが全てのユーザーに受け入れられるわけではないですし、誰からも理解されない恐れだってあるわけですが、その変態的な野心と技術力の高さこそホンダの最大の強みであり、真骨頂だと思っています。

BEVモデルがここまで上手く進まなかったのも、ホンダの迷走であったり、ニーズに見合った商品力と市場調査不足、そして商品そのものの価値を生み出すことができなかったことが大きく挙げられますが、何よりも「エンジンを搭載しないホンダ車」というイメージが、世間に全く認知されていないのも大きく影響していると思っています(そういう意味で経営陣の判断は間違っていた)。

トヨタのように「マルチパスウェイ」という思想が上手く及んでいれば、また状況は大きく変化していたと思いますが、だからといってトヨタのように全てのカテゴリーを満たすほどのラインナップを豊富に揃えているわけではありません。

先ほどのプレリュードのような、走りの楽しさと「音」など、人間の五感全てを刺激するような、感情に訴える車づくりができていれば、「まだまだホンダは進化できる」「BEVにも期待したい」と思わせるようなメーカーになれるかもしれませんね。

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