【悲報】BMWのiブランドにおいて、「i3/i8」以外のラインナップ拡大は検討していない模様

2020-05-27

BMWは先日、iブランドのフラッグシップモデル「i8クーペ」の改良に加えて、オープンモデルの「i8ロードスター」を発表する一方で、BMWの従来のプラットフォームをベースとしたプラグインハイブリッド(PHV)とEVモデルを数多く販売していく意向を示しており、その中でも2020年までに「X3」のEV版市販化に向けて加速する兆しを見せていました。
しかしながら、それも残念なことにiブランドにおいては、エントリーモデルの「i3」と「i8」以外については改良もフェイスリフトも行われたため、これ以上の開発・製品計画は視野に入れていないことが判明。


これについて、BMWのiデザインディレクターのDomagoj Dukec氏は「i8の改良が行われた今、これ以上の成果を挙げていくよりも、他のモデルに注力することが当社の利益につながる」としており、iブランドの販売台数の現実的問題から、徐々に淘汰されていく可能性が高そうです。

なお、iブランドの販売台数が一番多いアメリカですらも6,276台と大きく苦戦していますが、今年は「i3」のフェイスリフトや「i8クーペ」の改良、「i8ロードスター」の販売により販売台数は若干伸びるものと推測。
しかしながら、「i8」の販売台数はiブランド全体の10%にも満たない程に人気は高くないため、やはり今後はコストも意識した「i3」以下(もしくはそれ以上)のラインナップの拡大が重要になってくるのではないかと思います。

Reference:CARSCOOPS

iブランドの販売台数ってどれほど?
関連記事①:BMW「i3」が販売して生産台数10万台突破。毎日120台以上生産している模様(2017/11/6投稿)


BMWのiブランド初となるエントリーモデル「i3」が販売スタートして約4年が経過し、総生産台数が10万台を突破したことが明らかとなりました。
10万台目を生産したドイツ・バイエルンのライプチヒ工場では、毎日120台以上の割合で「i3」を生産しており、昨年だけでも合計26,631台を生産。その一方で同ブランドの上位モデルとなる「i8」は全体のわずか8~10%で、2016年までに累計2,783台を販売しています。

ちなみに、BMWが製造しているライプチヒ工場は、ドイツでも10番目に大きな街であるとして、同社以外にもポルシェ「パナメーラ」や「カイエン」「マカン」といった主要モデルを組立てる工場が存在し、BMWもまたiブランドモデル以外にも主要モデルとなる「1/2シリーズ」を生産している中枢工場となっています。

今回、「i3」の生産台数が10万台を突破したことについて、同社会長のハラルド・クルーガー氏は「これだけの台数を製造したことはわが社にとって誇りに思う。「i3」は技術革新のパイオニアでもあるため、今後は「i3」をヒントとした高電圧バッテリを用いてたコンセプトモデルを発表していきたいと考えている」とコメントしており、iブランドの更なる新規モデルの登場の可能性を示唆。
もちろん、具体的なパワートレインは一切不明ですし、どのような個体が登場するかも想像できないものの、その中の噂の一つには新たなモデルとなる「iM2コンセプト」が存在。

この個体は、ハイパフォーマンスブランドの「Mシリーズ」と電気自動車モデルの「iシリーズ」を掛け合わせた派生ブランド「iMシリーズ」へと展開していく可能性があります。
しかも、イメージデザインも公開されており、そのデザインを確認すると、ハイパフォーマンスブランドのエントリーモデルとなる「M2」とiブランドの最上位グレードとなる「i8」の中間に位置するモデル「iM2コンセプト」となる可能性もあるとして、密かな期待が寄せられているとのことです。

関連記事:BMWに新たなブランド「iM2コンセプト」が登場?EVハイパフォーマンスモデルで攻め立てる

ところで「i5」の存在はどうなった?
関連記事:遂にBMWのiブランドに「i5」が追加?2020年に登場との噂も(2017/3/23投稿)

以前、BMWのiブランドとして、これまで「i3」と「i8」がラインナップされ、その中間モデルとなる「i5」のスケッチ画像がリークされ、更にはレンダリング画像も新たにリークされたという記事を公開しましたが、今回新たな情報がリークした模様。
その情報として、新型中間モデルとなる「i5」がいよいよ発売されるとの情報が追加。
車体形状は、レンダリング画像同様にプリウスのようなハッチバックスタイルとなっており、恐らく直近のライバル車としてはテスラ「モデルX」が濃厚と考えられますね。

パワートレインにおいては、未だ明確な情報ではないものの最高出力220ps程度を発揮し、0-100km/hの加速時間は3.7秒、最高速度は200km/hにまで到達するとのこと。
なお、BMW新開発の大容量リチウムイオンバッテリーが搭載される可能性が高いとのことで、航続可能距離は500kmを達成し、急速充電は約50分で80%以上充電するとのことです。
なお、販売時期においては2020年を計画しているとのことです。