これは気になる。北米市場にて人気の三菱「エクリプス・クーペ」がデザイン一新で復活か

2020-05-26

三菱「エクリプス」と言えば、ミドルサイズSUV「アウトランダー」の下位グレードに位置し、コンパクトクロスオーバーモデルをイメージしますが、今回登場しているのは北米市場にて人気を博したスポーツクーペタイプの「エクリプス」のレンダリング。
この個体は、1980年代後半に三菱が北米市場に投入した「スタリオン」の後継モデルで、シャシー系及び駆動系は「ギャラン」のコンポーネントをベースにしていることから前輪駆動(FF)、四輪駆動(AWD)が選択可能となっていました。


過去これまで、4代目まで引き継がれてきた「エクリプス」ですが、中期経営計画の”ジャンプ2013”を発表してから、販売不振が続く北米事業を立て直すべく、2014年までに北米専用車を全て廃止すると宣言したことから、この個体も2012年には生産を終了。

今回、約6年ぶりの復活を遂げるかもしれない「エクリプス」ですが、1990年半ばのモデルからインスピレーションを受け、現代の三菱に必要な多くの設計要素と先代モデルへの敬意を表しながらのバランスのとれた最新モデルと言えそうです。
フロントエンドデザインにおいては、LEDデイタイムランニングライトを搭載することで、アグレッシブな表情を表現し、フロントバンパーの両サイドにはナゼかX字型のライトが搭載されています。

サイドデザインはかなり滑らかな流線形を描き、トップルーフは意外にもフラット部を無くしたコンパクトな仕上がり。
フロントノーズは短めであることから、エンジンサイズはおそらく2.0L 直列4気筒ターボエンジンが妥当なところかと思います。
足回りについては、レッドカラーのブレーキキャリパによってスポーティさを強調し、ホイールデザインもマルチスポークタイプとこれまたアグレッシブ。こうしたデザインを確認していくと、トヨタ「86」やスバル「BRZ」が競合モデルなのかもしれません。

リヤデザインは、レトロとモダンなスタイリングの爽やかなミックスタイプ。
「エクリプス」オリジナルのテールライトは、どことなくスカイラインにも見えますが、これまでの三菱には無いスポーティなデザインと言えますね。
リヤセンターには「ECLIPSE」のバッジが添付され、リヤディ―フューザーやクワッドエキゾーストパイプは高級スポーツモデルに採用されるような豪華な組み合わせとなっています。

現時点では、特に販売予定の無い「エクリプス」ですが、4ドアセダンや2ドアクーペの販売不振が続く自動車業界において、一石を投じる特別な一台として登場するかとても気になるところではあります。

Reference:CARSCOOPS